ちょっと話題になっていた超軽量インナーチューブ「Tubolito」
何気に半年ほど使用してみたのでインプレ的なことを書いてみたいと思います。
自分が購入したのは、700Cのロード用チューブ。
タイヤ幅は18〜28Cとかなり対応する幅のレンジが大きいです。
このモデルはリムブレーキ用でバルブ長が60mmの物で、カタログ値は39gになります。
気になる実測値は
42gでした。
バルブキャップを外しても40g。
まぁ若干の誤差がありますが、十分に軽量です。
早速ですが、このチューブのダメなところを書きます。
バルブ
がダメです。
軽量化のためなのか金属ではなく樹脂のバルブです。
色がオレンジ色なので好き嫌いはありそうですが、問題は色ではないです。
バルブとバルブコアの密閉度に不足があります。
前後ホイールにTubolitoとタイヤを装着して一晩置いてみたところ、片輪は0.5bar、もう方輪は2.0barほど空気圧が下がってしまいました。
0.5barならまだしも2barは厳しい。ラテックスの方がまだ良いです。
バルブコアを外しシーラントを入れて多少マシになりましたが、売りの軽量性が若干失われてしまいます。
なんとなくですがシーラントとTubolitoの相性は悪そうです。
というのもTubolitoの材質はゴムではなく、ビニールみたいな素材で表面はツルッとしています。
シーラントが固まっても剥がれてしまいそうな印象を受けます。
またチューブ自体の伸縮性は乏しく、ラテックスチューブみたいなしなやかさは期待できません。
バルブの話に戻りますが、シーラントを入れるためバイクコアを外した時に、問題がバルブにあることに気が付きました。
このバルブの樹脂自体があまり硬いものではないためなのか、バルブコアをツールでねじ込んでゆくと締まる感覚が少なく、どこまでも回って行ってしまいます。
バルブ自体が樹脂のためもありますが、精度もそれ程良くないように思いました。
対策としては、バルブをねじ込む際にネジの部分にシールテープを一巻きしてからねじ込みました。
これでエア漏れはブチルチューブ並みのになり、ほぼ気にならないレベルになました。
これより、使用するには大きな問題はなくなりました。
気になる点としては、シールテープを使った上でバルブコアの取り外しを行うと、バルブ自体が広がってしまいそうなので、シーラントは入れない方が良さそうです。
まぁこのチューブにはシーラントの効果は薄そうなので、入れることは無いと思います。
パンクについてですが、半年でパンクは一度ありました。
雨の翌日で路面が荒れ気味の時に、路肩で細い針金のような物を踏んでのパンクです。
空気は一気に抜けました。
幸いレース中とかではなく、のんびり走っていただけでしたので、その時は替えのチューブに交換して事なきをを得ました。
後日、Tubolito専用のパッチでパンクの穴を塞いでみました。
パンク箇所に貼り付け圧着してやるだけなので修理は簡単でした。
流石に専用のパッチだけあって、密着具合は良く、その後空気漏れは起きていません。
修理にゴムのりも不要なので、この点に関しては通常のブチルチューブなどよりも簡単で、出先での修理も楽そうです。
専用のパッチがあればですが。
またこのTubolitoの利点として、携帯性があげられます。
まとめるとかなりコンパクトになります。
通常のブチルチューブ1本とTubolito2本が同程度の嵩張り具合です。
重量もTubolito2本の方が若干軽い。
嵩張りと重量面が気になり普段のライドで予備チューブを1つしか持たない人でも、Tubolitoなら予備チューブ2本を持つのがさほど苦にならないと思います。
遠出してチューブ2本の安心感は何気にありがたいです。
という様にTubolitoは若干のクセがあり改良点もあるチューブですが、自分としては使ってみて悪い物ではないかと思いました。