家の事情があり、外に乗りに行けない日々が続いております。
ただ、休日は家には居て細切れに時間はあるので、ホイールを組んだりしています。
ホイール組みに必要な工具の1つにスポークテンションメーターがあり、廉価な物を以前より使っていましたが、思うところがありパークツールのスポークテンションメーターTM-1を購入しました。
やはり、パークツールは良いです。
値段は張りますが、安い物とは使い心地が全く違います。
手にした感触から違うのでびっくりしました。
ただこのTM-1もスポークテンションの値は、換算表を元にした参考値でしかありません。
また、稼働部のバネがギシギシしていたので、潤滑剤を塗布したら、スムーズに動くようになったけど、表示値が多少変わってしまいました。
そもそも換算表にある表示値は個々の銘柄のスポークに対応したものではないため、このスポークは換算表のどれに当たるのだろう?
と迷う事も多々ありました。
例えば、0.9mmの厚さのエアロスポークがノギスで測ると0.95mmあったり、1.5mmのラウンドスポークの太さがやはりノギスで測ると1.55mmほどあるなど、換算表だけでは確信を得る事ができなかったのです。
そこで必要となるのが、スポークテンションメーターの校正器。
探してみると、とあるショップが作っている校正器がありました。
23,300円といい値段しますね。
構造的には非常にシンプルで、吊り秤をスポークで引っ張っているだけ。
そして使い方は、その秤の表示値をスポークテンションをTM-1の値で見てゆくという物です。
構造がシンプルなだけに、他のホイール組をしている方のホームページを見ると、自分で作っている人も多いです。
これなら作れそうとの目論みから自分も作製して見る事にしました。
必要な物は
フレーム
吊し秤
金具類
です。
考えなければならないのは、
スポークを引っ掛ける構造
スポークを引っ張る機構
です。
材料を探しに、家から2kmほどの所にあるホームセンターに行ったのですが、適しそうな物があまりなく、結局ほぼAmazonで注文しました。
完成品がこちらです。
スポークテンションは130kgfほどまでは張るので、使用する材料もそれに耐えられる物でなければなりませんが、常に130kgの負荷を与え続ける訳でなく、使わないときは無負荷なので材料の耐荷重にはそこまでこだわらず、ある程度頑丈そうな物を選びました。
材料のフレームはコレ。
TRUSCO(トラスコ) TSF40フレーム40X40-900 TSF4040-900
金具類はこのセット。
ターンバックルを使ってスポークを張るので、コレも。
simPLEISURE ターンバックル M6 1個 qb500165c01n0
吊し秤はコレですが、私はAmazon以外の所から入手。
吊りはかり デジタルスケールクレーン 200kg 高精度0.05kg 計測ツール 吊り下げ秤 携帯式 吊秤 釣り用 自家用 旅行用 商売用 産業用 乾電池式 ブラック
200kgまで計測できる吊し秤です。
材料は以上ですが、多少金具を加工してあります。
L字ブラケットを背中合わせにして強度を稼いでいますが、元々は突起があったので、その突起を削り背中合わせにできるようにしています。
またボルトにボール盤を使い方穴を明け、スポークを通し引っ掛けるられるようにしています。
テンションの調整は、ターンバックルを回すことで80kgまでは上げられますがそれ以上は力がいるので、ニップルを回しスポーク張る事で張力を上げられます。
130kgも余裕で張ることできました。
スポークテンションメーター校正器を使い、実際に使うスポークを張ってTM-1の値を記録しておけば、ホイールを組む際、スポークテンションを、自信を持って張る事ができるので、これは作ってみて正解でした。
作成に使った金額も8000円ほどとメカニコさんの物を買うよりだいぶ安く済みました。
今回このスポークテンション校正器を造るのに参考にさせて頂いたHPです。
非常に勉強になるサイトですので、ホイールについて興味がある方は読んでみてください。