今年もサイクリスト全国統一模試こと、富士ヒルクライムの時期です。
サイクリストなら、一度は登っておきたい富士ヒル。
サイクリストのお祭りみたいな賑わいが、癖になり毎年出場しているサイクリストも多いですね!
私もその1人!
自分のタイムによって、プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズとランク分けされてしまうのですが、それが目標になり又ある意味射倖心を煽られます笑
今回の目次
富士ヒルクライムの基本データ
先ずは公式ページの基本データを。
コースは約24km
平均勾配 5.2%
最大勾配 7.8%
標高差 1255m
距離は長いが勾配はそれほどでもないというヒルクライム。
私の走った過去のデータでのラップ距離は24.1km、23.84km となっており、誤差を考えて24kmほどなのは違いないです。
最大勾配が7.8%となっていますが、ストラバのデータだと8%を超える事が所々あり、その箇所は前半の5〜6kmあたりに若干と最後のゴール直前にあったように思います。
特にゴール直前は、一度勾配がなだらかになった後の登り返しで、最後に急に勾配が上がるので非常にきつく感じます。
一度のヒルクライムで獲得1200mを超えるのは流石日本一の富士の山。
富士ヒルを完走すると、コラムスペーサー(1-1/8サイズ 高さ10mmほど)が貰え、そのスペーサーはタイムによってカラーが異なりっており
60分切り プラチナ(2020年新設)
65分切り ゴールド
75分切り シルバー
90分切り ブロンズ
90分超 ブルー
となっています。
これがランク的なので、射倖心を煽られる元でもありますね。
ここまで、富士ヒルの基本的なデータを見てみました。
目標タイムは?
富士ヒルを登るなら目標タイムがある人がほとんどでしょう。
先程の写真は、以前の富士ヒルで配られた目標タイム別の参考中間タイムが記されたシールです。
24kmという長いヒルクライムなので、途中途中の経過時間は把握しておいた方が良く、この様な中間目標タイムを自転車のトップチューブやステムなどを貼っておくと良いです。
今、自分が目標より速いのか遅いのかが分かるとペーシングに非常に役に立ちます。
富士ヒルを走って経験があれば、その走行データを分析し、タイム表を作るとさらに良いですね。
この様な形で私は作ってトップチューブに貼っておりました。
富士ヒルを走るためのポイント
富士ヒルクライムを走るためのポイントを少々書きます。
月並みなアドバイスかもしれませんがヒルクライムを行う上でも重要な点なので抑えておきます。
先ずは最初に飛ばさない事。
計測がスタートすると、どうしても気持ちの昂りから力が入ってしまい、ペースが高めになってしまいがちです。
富士ヒルは計測スタート地点から一合目(5.6km)までが多少勾配があり、平均勾配は全体のそれより高いです。
なので、ここまでは無理せずと脚を温存しておくのが得策。
イメージとしては
・パワーならSST (FTPの90%前後)
・心拍数なら自分のヒルクライムでの平均値の90〜95%程度
あたりを基準に調整しながら走ると、バテずにペースを保てます。
そのためには、普段の練習からFTPや心拍数を意識しておく必要がありますので、本番前に把握して走れるようにしておくと良いでしょう。
一合目を過ぎると若干勾配が緩む区間が出てきます。
そう言った所では、1人で走るのではなく、ペースの合う集団で走れるとベストです。
勾配がそれほどでもないと、1人より2人以上の方が空力が大きいので、何とか良いグループがあれば、それに喰らいついて走れるとタイムを稼げます。
しかし、そうとも行かないのが現実。
やはり一人旅になる事も多いでしょう。
その場合は、淡々とSSTペースや心拍数が無理のないペースを保つのが無難です。
そして三合目を過ぎ、16kmを経過したくらいからは、余力が有ればペースを徐々に上げて行きます。
4合目を過ぎると勾配がキツくなる区間も出てきます。
また、山岳スプリット区間なんてのも登場しますが、基本的には無視して自分のペースを崩さないようにするべきです。
山岳スプリット区間が終わると残り20km。
残りの4kmは残った体力を出し切りましょう!
注意としては、残り2kmほどの所で若干の降りと平坦とトンネルがありスピードが出ます。
また土砂崩れがあった道路を整備したため昨年から道が変わり、トンネルを抜けるとスピードの出た状態でS字カーブに突入しますので、落車しないよう気を抜かないでください。
そして、ゴール前の600mほどで勾配が上がります。
最後のもがき。頑張るしかない。
私の中では何となくですが、こんな感じのイメージです。
目標タイムを達成するためには
途中途中の経過タイムがあれば、もちろんそれを意識しましょう。
苦しんで走っていると、なかなか意識が向かない事もあるかもしれません。
慣れるためにも可能であれば、本番までに富士スバルラインを試走しておくのが得策ではありますね。
実際のコースを走るのが1番の練習になります。
試走の際の注意点
スバルラインの料金所で、通行料支払いのため必ずストップする事になりますが、本番の富士ヒルクライムは料金所より500mほど手前から計測が開始します。
そのため試走時の料金所から五合目までのタイムより、本番は2分前後の時間かかかる事を気に留めておいてください。
同じスピードで走った場合、
試走のタイム+2,3分
が実際の富士ヒルクライムのタイムになります。
もう一つは下山の際の防寒具。
晴れて麓の気温が25℃を超える日であれば、ジャージの上にウィンドブレーカー1枚羽織ってくるだけでも降って来る事は可能です。
しかし、雨や曇りで麓の気温が20℃を下回る場合、五合目の気温は5℃辺りまで下がる事があります。
試走の場合、自分で防寒具を運ばなければならないので、嵩張る荷物は持てませんが、ウィンドブレーカー+αが欲しい所です。
例えば、指ありグローブがあってもいいですね。
他には小さな物で良いのでビニール袋。
これをジャージの内側のお腹の辺りに入れておくと防風効果を得られ、体幹の冷えを抑える事も出来ます。
スタート前に下山の事も考え準備しましょう。
今回、富士ヒルクライムを走るためのイメージと試走の際の注意点を書きました。
富士ヒルクライムに出場する方、共に頑張りましょう!
良い天気になりますように!