神奈川県藤沢市にあるSBC湘南藤沢店で行われた試乗会に行く事ができました。
SBC湘南藤沢店は、私がメリダ スクルトゥーラを購入した所であり、ちょこちょこお世話になっているお店です。
以前はスペシャライズドとジャイアントの製品が主でありましたが、ここ数年で、メリダ、BMC、ピナレロ、ファクター、ビアンキ、オルベア等、メジャーなハイブランドを取り揃えてきており、湘南地域では非常に頼れるお店です。
そしてここの試乗会では、それら取扱ブランドのハイエンドバイクを試乗できるという、何気に凄いイベントだったりします。
試乗目当てならビッグサイトの例のヤツより、こちらに来た方がが良いかも!?
さて私が今回試乗できたのは2台。
最初に試乗したはFACTOR の新型エアロロードOSTRO VAM 。
もう一台はCOLNAGO V4Rs
どちらも超高級フレームです。はい、ぱねぇっす。
1.FACTOR OSTRO VAM 2.0
モデルチェンジしたばかりのOSTRO。
ワールドツアーではイスラエルプレミアテックが使用しており、既に勝ちまくってるバイクフレーム!
エアロロードバイクでありながら、フレーム重量800gほどで軽量オールラウンダー並みの軽さを誇り、さらに先代より空力と登坂能力が改善されているという化け物フレーム。
正面から見てもエアロですね〜
ベッドチューブはくびれがエアロとエロスを感じます。
フォークとフレームの境目もツライチ具合が如何にも空力が良さそうです。
後方も空気抜けの良さそうな造形。
タイヤ幅はチェックし忘れましたが26Cかな。
今のトレンド的には細めの物な事もありシートステーとタイヤの間隔がかなり大きい。
ただ、チェーンステーはタイヤとの距離がそれほど大きくはないので、タイヤ幅的には30mmあたりが限度かと。
シートポストは2点止めですね。
他社のハイエンドフレームでも見かける固定方法です。
ボルト一本で調整できる臼式の物に比べると面倒ですが、軽量且つシンプルで確実な固定ができるため採用されているのでしょう。
さて、試乗したのは20分ほど。
走り出した第一印象は、
硬い
しっかりとした硬さを感じます。
脚を回すペダリングでも、グイグイ踏むペダリングでも速度に変換されるイメージです。
ハンドリングはクイックな感じで若干のピーキーさがありした。
正にレーシングバイクと言った印象です。
登りでの印象は非常に良い。
ダンシングで車体を振りやすくリズムが取りやすい。
エアロロードはダンシングの際、ワッサワッサとまるで団扇を振るこのような左右の抵抗感があるイメージでしたが、それはほとんど感じません。
ローハイトのホイールの影響もあるかもしれませんが。
シッティングでもスルスルと登れました。
平坦だけでなく、緩やかな登りでも空気抜けの良さが明らかにあります。
プラセボかもしれませんが、フロント周りのエアロ効果が効いてるような感覚で、軽く回しているだけで、スルスルと進むので、これがエアロロードか!と感激しました。
ぶっちゃけ、このバイク欲しいです笑
2. COLNAGO V4RS
言わずもがなのコルナゴV4Rs
ポガチャル選手の乗るバイクです。
なんと店内にはポガチャル選手のサイン入りバイクの展示がありました!
凄すぎる!
今回、試乗したのはこちら。
全体がマットなブラックのステルスカラー。
フレームの形状的にはスロービングのあるトップチューブに少々ドロップしたシートステーとなっており、剛性が高く硬そうな印象。
リアから見てみます。
シートステーはしっかりとした太さがあり、真っ直ぐに伸びており、やはり硬そうですね。
シートポストはいわゆるDシェイプで後方は平たくなったエアロシートポスト。
最近のハイエンドフレームに見られる薄いシートポストに比べるとゴツく見えます。
空力を稼ぐため至る所にカムテール構造が採り入れられており、後ろから見ると平らな箇所だらけ。
続いては正面から。
ベッドチューブは若干クビれて、空力を意識した造りで、ハンドルも一体型でエアロ効果はなかなかありそうですが、最近のエアロロードに比較するとなんとなく大人しく見えてしまいます。
ホイールはアルテグラのC36ハイトと堅実なシマノホイール。
カラーもあってバイク全体的に派手さはありません。
さて、肝心なのは走行性能。
ポガチャルが乗るハイエンドフレームの実力は如何。
バイクに跨ってみました。
あ、サドルのセッテイングがダメだ…
フレーム自体の問題ではありませんが、バイクに跨った瞬間、サドルとそのポジションが合わず。
戸惑いを覚えましたが、乗りながら何とか漕げるポジションを見つけ走っていると…
あれ、思うよりスピード出てる!?
軽く脚を回しているつもりが自然とスピードが出てしまう印象。
そして、見た目ほどの剛性感はない。
ないけども、バイクはスムーズに進む。
合っていないはずの尻のポジションが、小慣れてきたのか乗りやすく真っ直ぐもカーブも意識しなくとも自然と走れる。
ハンドリングは全く癖なくカーブで狙ったラインを難なくトレースできてしまう。
フレーム自体は硬くも柔らかくもない。
全体的に言うと中庸と言うべきか何事もニュートラル。
そのため、ひたすら乗りやすいバイクで、自転車の乗るのが上手くなったように思ってしまいそうです。
先に試乗したオストロみたいに、明らかな空力の良さみたいな、何か特色がある訳ではないのですが、乗りやすいのでどんな乗り方をしていても、それなりに乗れてしまいスピードも出る。
一見は特色のない普通のバイク。
しかし、その普通のレベルがそもそも高く、平坦でも登りでも、前乗りしても後ろ乗りしても、ペダルを回したパワーを推進力に変換できる。
それでいてフレームは硬すぎないので、長時間のライドでも無駄に疲れる事も少ないでしょう。
最高のオールラウンドバイクとはこれの事か!と言えてしまいそうなバイクです。
コルナゴは以前にもV2Rとコンセプトを試乗した事がありましたが、そのどちらも非常に乗りやすいバイクだったのを覚えています。
流石、イタリアの老舗フレームメーカー。
もの造りに対して、確固たる信念を持っているのでしょう。
今回試乗したのは、どちらも高級ハイエンドフレームで、フレームだけで80万円とか90万円してしまうので、そう簡単に買えるものではありませんね。
FACTOR に関してですが、クラウンギアーズにおいて限定で、比較的安く購入できるプログラムがあるみたいなので、気になった方は下記のページをチェックしてみてください。