ガーミン から発売された最新のペダル型パワーメーター Rally 。
使い慣れたシマノクリートで使えるのペダル型パワーメーターとして話題になっています。
ガーミンのパワーメーターは、パイオニアのペダリングモニターほどではありませんが、ペダルにかかる力をモニターできる物であり、これが非常に気になっていました。
ガーミンのペダル型パワーメーターは、これまではVectorシリーズが存在していましたが、通信エラーや故障などのトラブル情報が散見されていたので、導入しようとは思っていませんでした。
しかし今回のRallyはかなりのテストを重ね作られた物で、安定性も耐久性も良くなっているとの事です。
そして、シマノクリートが使える。
シマノのクリートは、他のメーカーの物に比べ調整幅が大きく、耐久性も高いので何気にコレは大きいですよね。
…
まあ、こうゆうガジェット的な物は大好きな訳で...
買ってしまいましたよ。
購入はガーミンの公式オンラインストアです。
シマノクリート対応のモデル RS200 です。
(ルッククリート対応モデルは RK200 となります)
流石に安い物ではないため、しっかりとした化粧箱に入っています。
ペダルの実測重量(内部のボタン電池込み)は
317g とペダルとして考えると決して軽量ではないですね。
因みに使用していた一世代前のアルテグラのペダル PD-6800 の実測重量は
256gと61g軽量です。
まぁ高性能なパワーメーターの重さとして考えれば、気にしてはいけない重さですかねぇ。
早速、取付けます。
このパワーメーターの組み付けについて、注意点は取付はペダルレンチが必要になります。
通常のペダルで六角穴ごにがあるアクスルの先は、こんな感じで塞がれています。
最近のペダルは8mmの六角レンチで取り外しをする物が多い様に思えますが、ペダルレンチでないと取付けできないと、無い場合別途用意する必要があります。
クリートを嵌めてみた感触としては、当たり前ですが、シマノクリートがしっかりと嵌ります。
シマノのペダルと同様にクリートの外しやすさを調整できる機構も付いていますね。
自分はいつも1番緩くしています。
あと、嵌めたときの感触はシマノのペダルより バチン!と手応え(足応え?)がしっかりあり、クリートが嵌ったか嵌っていないかが、分かり易い様な気がします。
ペダルの回転についてですが、これは並といったところ。
デュラエースのペダルの様にクルクル回りません。
もちろんガタはなく、それなりにスムーズに回りますが、シマノ105のペダルと同程度かなぁと思います。
まぁ、まだ使い始めたばかりなので何とも言えませんが。
シマノのペダルはアクスルを外して、玉当たり調整も可能ですが、流石に買ったばかりのこのパワーメーターペダルを分解するつもりにはなれません。
肝心のペダリングに関するデータを見てみます。
これは、とりあえず取り付けてあまり深くは考えずに室内ローラーで乗ってみた時のデータです。
これを見ると、ペダリング時にどこから力が加わって、どの辺りがピークでどこまで力が加わっているかが一目瞭然です。
次のデータは、先ほどの次の日の室内ローラートレーニングの物。
これはトレーニングしながら、ガーミンのサイコンでパワーフェーズをリアルタイムでモニターしていました。
二つのデータを分かりやすいよう並べてみます。
右のデータは、ペダリングの際になるべく高い位置から力か加わるように意識しています。
そのため、いわゆる上死点付近のデータのパワーフェーズと比べると
左足では、10° → 0°
右足では、6° → 352°(0°より手前のため大きな角度になる)
に改善しています。
また、力が強く掛かり始める辺りのパワーフェーズピークでは、
左足 76° → 73°
右足 73° → 72°
と僅かですが、早いタイミングからピークが始まっているのが分かります。
自分の癖も一目瞭然で、足の使い方に左右差があり、どうやら左足の方が不器用なようです。
右足が利き足になるでしょうかね。
データをモニターしながら練習していると、右足は比較的意識せずに早いタイミングから力を加える事ができるのですが、左足は強めに意識しないと、パワーフェーズが0°以降になってしまうのが分かります。
こんな事が可視化できてしまうのは本当に凄いですね。
練習の仕方が変わってしまいそうです。
トレーニング中の感触としても、パワーフェーズが340〜350°辺りでリズム良く脚を回せていると、パワーのW数もこれまでより多少楽に出せるような感覚があり、
「効率の良いペダリングとはこうゆう事か!」
と、目が覚める思いがありました。
今はまだ、モニターと睨めっこしながらの室内ローラーをしていますが、意識しなくとも効率の良いペダリングが出来れば、屋外での実走のレベルアップになりそうです。