2024年の4月に東京ビッグサイトで行われたサイクルモードに今年は行く事ができました。
年々規模が縮小気味なんて、言われてもいますが、自転車好きにとってはやっぱり面白い一大イベントです!
WHEELTOP EDS
最初に試せたのは、無線変速で話題のWHEELTOP のEDSシステム。
ワイズロードのブースにありましたが、順番待ちはほぼ無く試乗できました。
ローラー台の上ですが。
操作方法をスタッフの方に聞いたら、Di2と同じですとの事。
確かに右レバーの変速は2つのボタンがブレーキレバーの後に前後にあり、操作はDi2と同じようにリアディレイラーが動きます。
フロントディレイラーを操作する左レバーにはボタンが1つしか無くそれを押すと
チェーンがインナー側であればアウターに持ち上げ、
チェーンがアウターにあればインナー側に落とす、という動作をします。
これ何気に分かり易くていいかも。
動作の速さ的には、最新Di2には及びませんが、リアはスラムEtapといい勝負かも。
当たり前ですが変速スピードはスプロケットの回転スピードに左右されます。
フロントに関しては、しっかりと整備されたシマノの機械式フロントディレイラーの方が場合よっては速いかもな、という印象。
ちょっとモッタリとした動作に思えました。
瞬発力を問われるレースで使うのはちょっと躊躇します。
ただ、変速の確実性では機械式よりEDSの方か良さそう。
EDSの良いところは、リアの変速数を7〜13速まで変更出来きるので、様々なスプロケットに対応できる事。
ミニベロで使ったり、場合によってはフロントシングルという選択もありですね!
しかし残念ながら、ドロップハンドル用のTXシリーズのセットのラインナップにはフロントシングル用はないようで、今後に期待。
BMC SLR01 & カンパニョーロSuperRecord EPS
フラッと立ち寄ったカンパニョーロのブースに、BMC SLR01が置いてあったので、
試乗受付に あのBMC試乗できるんですか?と聞いてみたら、
「乗れますよ〜、スーパーレコードEPSの試乗車です。」
と何気なくお返事が。
自分は、マジっすか!?っ感じでした
タイミングが良かったのか、全く待たずに高級車に試乗出来てしまいました。
BMCは2016年頃のSLR01に4、5年乗っていましたが、ディスクブレーキモデルのSLRは乗った事が無かったので期待大!
しかも最新のカンパニョーロ最上位コンポネート搭載
乗ってみた第一印象は、
乗り心地がリムブレーキの頃と一緒!
薄い肉厚のパイプの空間に乗っている(←なんだそれ)みたいな感覚が身体を通して伝わってくるこの感じが懐かしい〜
バイクを振っても軽いし、踏んだ時の反応も激早!
ディスクになってもBMC SLR01の根っこの乗り味は変わってませんでした!
このモデルは発表されてからもう4年も経つフレームですが、まだまだ最前線で戦えるバイクでしょう。
さて、カンパニョーロのEPSですが
変速スピードは普通!?と言った印象。
やはりシマノの最新Di2が速すぎのか?
しかしDi2より滑らかか?という印象。
見た目も高級感があり、申し分ない。
所有欲を満たしてくれそうです。
賛否あるレバーの変速スイッチは…
たしかに賛否両論となりそう
ライダー側から見るとブレーキレバー手前にスイッチが上下に並んでいます。
リアの場合、下のスイッチでシフトアップ(重くなる)、上のスイッチでシフトダウン(軽くなる)だったと思います…
またフロントは上スイッチでアウター、下スイッチでインナーへシフトしたと思うのですが、最初は非常に混乱しました。
試乗だけでは操作に慣れる前に終わってしまったというのが正直なところ。
実際に走り込んでみない事には良し悪しは分からなそうです。
フロントの変速に関しては、WHEELTOP EDSの様にスイッチは1つでも良かったんじゃないかとも思います。
以前の様に機械式変速の変速レバーを踏襲したスイッチの位置ならともかくとして、スイッチの位置を変更してしまっら、これまでEPSを使っていた人にも戸惑いが生じてしまうでしょう。
ちなみにホイールはBORA URTRA WTO45だったかと思います。
新しいモデルが発売され、型落ちになってしまいましたが、やはりBORA URTRAはヤバい
漕ぎ出しの重さはほとんど感じず、BMCのフレームと相まってか、最高の走行感。
回転の良さ、振った際の軽さ、反応の良さ、でも嫌な硬さはない、もう最高。
試乗コースなので、スピードは出せませんし、登りもなく、本領発揮でないのが残念ですが、非常にラグジュアリーなバイクでした。
こんなバイク所有してみたい。
カンパニョーロ 新BORA TWOシリーズ
発表されてそれほど経っていない、モデルチェンジされたBORA WTOの展示もありました。
こちらはULTRA バージョン。
写真がいまいちで申し訳ないですが、神々しい雰囲気を醸し出していました。
リムがエロすぎです。
ニップルはリムに埋没しているので、確かに空力は良さそう。
ハブは所謂、ハイローフランジ。スポークテンションにもこだわりがありそうです。
G3組なので、スポーク数は3の倍数で21本。
リアホイールのブレーキ側はラジアルで7本となります。
これは人によってはブレーキに不安を覚えるかもしれませんが、世界のカンパニョーロの設計なので、大丈夫なのでしょう。
ULTRAでないノーマルモデルもありました。
こちらはニップルは普通にリムから出ています。
G3組でスポークは24本。
こちらも発表されたばかりのZONDA GT。
同じくG3組で組まれ、アルミリムリムが使われています。
内幅が23mでニップルホールレスとなっており、グラベルタイヤをチューブレスで使用するには最適化ですね。
Elite wheels
発表されたばかりのウネウネリムホイールのDrive Helix
表面の仕上げが思った以上に綺麗でした。
見た目、丸っこい印象がありますが、リム断面がこのような形だからでしょうか。
涙滴状という形でしょうか、タイヤを取り付ける位置よりリムの真ん中あたりが膨らんで幅が最も大きくなっています。
ハイトの高い方はかなりゴツイなぁ
通常のDrive も展示あり。
リム形状、カーボンスポーク、スポークパターン、セラミックベアリング、など最新のトレンド全部盛りって感じのホイールです。
値段も比較的手頃ですし、もし現段階で完組ホイールを選ぶならこれが第一候補に上がります。
試乗車はあったようですが、予約が埋まってしまったとの事で試乗は叶わずでした。
BMC TEAMMACHINE R
試乗車ではなく展示車してすが、BMCの最新エアロロードが置いてありました。
以前からあるタイムマシンロードは、TTバイクのロードバイク化した物でしたが、このTEAMMACHINE Rはその名の通りBMCの軽量オールラウンダーTEAMMACHINEが素になっているバイクで正にエアロオールラウンダーと言った形状をしております。
正面からみても空力が良さそうです。
フォークの形がかなり独特。MTBのリジットフォークみたいですね〜。
このバイク、フレームだけで百万円超え、、
Pinarello F9
ピナレロと言ったらドグマですが、これはドグマに次ぐ、ロードコンペティションシリーズのトップモデル。
デュラエース組でホイールは、ピナレロ傘下のMOSTのカーボンホイール。
ピナレロのディスクブレーキモデルは初の試乗です。
試乗コースを走っただけなので、大した事は言えませんが、コントロール性能が素晴らしく乗りやすいバイクなのが第一印象。
真っ直ぐ進むのもカーブを曲がるのも思いのまま。
また脚当たりが良い?芯のある硬さは感じず、軽快かつスムーズに脚を回せます。
これがハイエンドのドグマです、と言われても全く疑いのない走行性能を感じました。
ハイエンドのドグマFは乗っていないので、比較した訳ではありませんが。
最後に
写真はありませんが、中華系のホイールのブースが多くそれらの色々話を聞きたり、話題の電動ポンプのメーカーのCYCPLUSのブースで話を聞いたり、(日本語があまり通じなかったりしましたが)してかなかな楽しかったっす。
グロータックやヨネックスなどの日本メーカーの話も直接聞けました。
やはりサイクルモードは自転車乗りにとっては最高なイベントでした。