ロード用チューブレスタイヤを使っていますか?
自分はチューブレスの乗り心地が割と好きで、これまで幾つかのチューブレスタイヤ(レディ含む)を使用してきました。
チューブレスの乗り心地の良さを一度覚えてしまうと、ノーマルのクリンチャータイヤの乗り心地は非常にソリッドで無機質な感じに思えてしまいます。
これまで、使用したチューブレスもしくは、チューブレスレディタイヤは、
シュワルベ プロ ワン
ハッチンソン フュージョン5 ギャラクティック 11ストーム
IRC フォーミュラプロ チューブレス RBCC
と使用してみました。
そこでインプレ的な事を書いてみようと思います。
Schwalbe Pro One Evo MicroSkin TL-Easy 25C
【転がり】 4.5 (5点満点、以下省略)
【グリップ】 4
【ウェットグリップ】 4
【耐久性】 5
【嵌めやすさ】 4
【ビードのあがりやすさ】 4
【空気圧保持】 5
【カタログ値】 265g?(旧モデルのため不明)
【実測重量】 265g (うろ覚えです)
初めてまともに使ったロード用チューブレスタイヤで、チューブレスの良さを実感しその乗り心地に感動したタイヤでもあります。
その性能は非常に高くバランスが良いタイヤでした。
空気圧は高めや低めなど試してみて、5.8〜6.0barほどで落ち着きました。
ロードバイクの空気圧としては、低めになるので、グリップも良く、ウェットでもそれは大きく変わらないため、非常に使いやすい。
タイヤ自体は、しっかりとした厚みと硬さがあるので、耐久性も良かったです。
パンクはありましたが、なんだかんだで5000kmほど使用した気がします。
ホイールとの相性もありますが、取り付け比較的しやすく、慣れればタイヤレバーを使わずに手で嵌める事も可能でした。
またビードの上がりやすさも比較的良い方だと思います。
通常のポンプでもビードが上がる時もありました。これもホイールやチューブレステープとの相性もありますが。
空気圧の保持についてはかなり良いと思います。
但し、シーラントを入れた場合になり、シーラントを20mlほど入れた状態でなら、24時間経っても0.5bar減るか減らないか程度であったので、チューブレスとしては空気圧の保持率は高いと思います。
シュワルベのタイヤについて、一つ問題があり、それはヒゲが多い事がある点です。
このヒゲはタイヤの形成時に出来てしまう物ですあるのですが、場合によってはホイールのビードと接触する部分にヒゲがあるため、ビード上げの時の障害になる恐れがあります。
そのため予めニッパー等でカットしておいた方が良いかと思います。
HUTCHINSON FUSION5 GARACTIK 11STORM 25C
【転がり】 5
【グリップ】 3.5
【ウェットグリップ】 2
【耐久性】 3
【嵌めやすさ】 5
【ビードのあがりやすさ】 4
【空気圧保持】 3
【カタログ値】 240g
【実測重量】 239g,229g
このハッチンソンのタイヤは軽量でよく転がり、正にレース用と言ったタイヤです。
綺麗な路面だと、それこそ絨毯の上を走るかのような乗り心地とその転がりから非常に感動しました。
問題はグリップと耐久性。
乾いた路面では、さほど気になりませんが、濡れた路面だと滑りがちです。
また雨天でなくともグレーチングでは、注意が必要です。
一度、下りのコーナーにあったグレーチングで滑り、コントロールを失いかけ落車しそうになりました。
耐久性については、それ程高くない印象を受けました。
タイヤ自体の厚さはそれ程無く、触っても柔らかい感じがします。
しなやかな乗り心地と軽量さはここから来ていますが、耐久性は正直なところ心許ないです。
また自分の場合、500kmほど乗った所でフロントで使用していた方のサイドが裂けてしまいました。
この裂けた箇所は何かに接触するところではなく、何かが当たった訳でもなかったので、初期不良だと思い購入した販売店に相談したところ、タイヤ一本分の金額を返金してくれました。
そんな事があったため、使用距離的な耐久性は未だ分かりません。
ただ、乗り心地は非常に良かったので、ハッチンソンの別のタイヤは試してみたいとも思っています。
タイヤの柔らかさのため、ホイールへ嵌めるのは非常に楽です。
下手すると硬いクリンチャータイヤより嵌めやすかったような。
空気圧の保持については、それ程良くはなく、並といった印象です。
シーラントを20mlほど入れても24時間で1barほど空気圧が低下しました。
IRC Formula Pro Tubeless RBCC 25C
【転がり】 3
【グリップ】 4
【ウェットグリップ】 4
【耐久性】4
【嵌めやすさ】 3
【ビードのあがりやすさ】 5
【空気圧保持】 4
【カタログ値】 270g
【実測重量】 269g,270g
IRCの最新レース用チューブレスタイヤのフォーミュラプロ RBCC。
日本製のタイヤで期待していましたが…
チューブドのクリンチャータイヤの様な硬さがあり、乗り心地はあんまり。
空気圧を低めにしてみてもクリンチャーの様な乗り心地は変わらず、空気圧の低くいクリンチャータイヤの様になってしまい、あまり転がりもよろしくない。
そのため、クリンチャータイヤと同じ様な空気圧にしてみたら、転がる様になりました。
ただ空気圧が高めのため、乗り心地はやはり良くない。
タイヤの適正空気圧を確認してみたら、90-115PSIとなっていました。
Bar で換算すると6.2bar以上です
チューブレスは6.0bar以下の空気圧でいけるイメージがあったのでこれは意外でした。
空気圧を下げられないならば、あえてチューブレスを利用するメリットがなくなってしまう様な…。
グリップに関しては良い印象です。
多少濡れていてもグリップしてくれるので、安心感はあります。
耐久性については、500kmほど走っても摩耗した感じはあまりなく、まだまだ新品同様な走りが出来そうでした。
パンクも無し。
ただ、転がりが好みでなかったため、別のタイヤに交換してしてしまい、寿命は確認できず。
タイヤの嵌めやすさについては、タイヤが硬めなのと、チューブレスレディでなく、チューブレスモデルのため、作りがカッチリとしており、慣れていないと苦労するかもしれません。
しかし、チューブレスに慣れている人であれば、タイヤレバーを使わずに手だけで、嵌められるかと思います。
空気圧の保持については、悪くないないですが、それほど良くもないかなぁという印象。
一応、チューブレスモデルなので、シーラント無しで試しましたが、一晩で1barほど落ちてしまいました。
なので、シーラントを10ml追加しましたが、24時間でやはり1barほど低下。
もう10ml追加してたところ24時間で0.5barほどの低下に落ち着きました。
チューブレスレディとあまり変わらないので、ちょっと期待はずれ。
重量に関して、カナログ値とほぼ変わらずなので品質は良いと思われます。
以上、これまで使用した3つのチューブレスタイヤについてのインプレしてみました。
あくまで個人の感想になりますのでご了承の上、ご参考にください。