シマノの機械式のデュラエースグレードのリアディレイラー RD-R9100 。
これをもう3年ほど使用しております。
そのシフティングの軽さや調整のしやすさは、先代のRD-9000と比べてもかなり進歩しており、同じ11スピードでもかなりの性能差があるように思えます。
しかし、使用しているうちに1つ問題が起こりました。
ワイヤーの張りを微調整するアジャストボルトが空転するという問題です。
基本的な構造として書くと、アジャストボルトはリアディレイラーのワイヤーの張り具合を調整する物で、正ネジの構造となっています。
調整方法は、反時計回りに回すとワイヤーが引っ張られ、プーリーとそのガイドプレートは内側(ホイール側)に動きます。
逆にアジャストボルトを時計回りに回すとガイドプレートは外側へ動きます。
これにより、シフトレバーを操作した際の、プーリーの位置を微調整します。
今回RD-R9100で発生した問題は、このアジャストボルトをいくら回しても調整が効かないという事態です。
そして原因は、この部品にありました。
この部品はネジのあるボルト(A)と環状の物(B)の2つのパーツに分かれます。
正常な場合で調整するときは、Bを回す事によりその出っ張りが、ボルトになっているAの側面にある窪みに引っ掛かりAが回り、ワイヤーのテンションを調整できます。
しかしアジャストボルトの空転は、この引っ掛かりが使っているうちに甘くなってしまい、Bのパーツのみが回ってしまい、ボルトAが回らず調整が効かないという状態でした。
この現象は、どうやら初期のDR-R9100とアルテグラのDR-R8000で起こっているようです。
最近のロットに関しては、改良されているとの事ですが、シマノ公式からのアナウンスは特に無いようです。
この辺りは相変わらずのシマノですね。
このアジャストボルトは一応、スモールパーツとして、入手可能な物なので購入する事もできますが、今回自分は接着剤でAとBの部品をくっつけてしまう事で解決できました。
接着剤は屋外でも使える強力な物を使用。
RD-R9100やR8000の等のリアディレイラーでアジャストボルトの調整がうまく行かない方はボルトを取り外して、ちゃんとこの部品が噛み合っているか確認してみてください。