金色への道

湘南のロード乗りの徒然

SRAM eTap AXS 驚くべき次世代コンポネート

先日、コンポネートメーカーのSRAMから12速のNEWコンポネート eTap AXS が発表されました。

存在自体は昨年の秋ほどから、トッププロのレースで供給がされつつあったので、突然という感じではなかったのですが、その中身はこれまでのコンポネートの概念を打ち破るもので、度肝を抜かれた方も多いかと思います。


リア12速のロード用コンポネートは、カンパニョーロから先駆けて発表されていましたが、その中身は単にスプロケットのギアが1枚増えるただけの印象でした。

しかし、SRAMの2×12速コンポネート は、ギアの歯数にかなり特徴があります。

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フロントギア2枚の組み合わせは
50 - 37
48 - 35
46 - 33

となり、最大フロントギアが50と、これまでコンパクトクランクと言われていた大きさです。

そしてリアコグ12速のスプロケットはトップとローは
10 - 26
10 - 28
10 - 33

となり、トップギアが10Tとなりました。

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プロの向けの1番ギアの重い組み合わせは
フロント 50-37
リア 10-26

このギアトップギアの比は50/37で5となり、これまでの53/11のギア比4.81を上回ります。

ローギアでは、37/26で1.42となり、これはこれまでの39/28の1.39に近いギア比となります。

これまでのフロント 53-39 、リア 11-25を軽くカバーして余りある仕様になっています。

また、フロントの歯数の落差が少なく、

50-37=13
48-35=13
46-33=13

と、どの組み合わせも13T差となっています。

これまでの主なフロントギアでは
53-39=14
52-36=16
50-34=16

となっており、16Tの落差がある52-36と50-34ではフロントディレイラーのスムースな動作の障害(もちろん調整次第でかなりスムースな動作になりますが)となる上、リアディレイラーも3枚ほど落とさないと脚に負担がかかります。

シクロクロスなどで、フロントギア46-36を使った事のある人ならご存知でしょうが、フロントの落差が少ないと、変速が非常にスムースになります。また急激なギアの重さの変化も少なくリアディレイラーの操作も少ないのため、フロントディレイラーの変速も気を使わずに出来ます。

これまでSRAMは変速ではシマノに敵わないと言われてきましたが、この落差の少ないフロントギアにより、シマノと同等もしくはそれ以上の変速のスムースさを期待できるかと思います。

また最大ギアが小さいため軽量化にも繋がりますね。

またリア12速に対応するチェーンとして今までに無い形状、片面がフラットになったチェーンを新たに開発しています。

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これは、12速のため11速チェーンより更なる薄さを追求し、チェーンの強度も追求した新しいチェーンです。

10速コンポから11速に変わった時にも、チェーンのメンテナンス頻度が増えたり、チェーン自体の寿命が短くなったりと感じた人も多かったようですが、SRAMは12速に対応するため全く新しいチェーンを開発し導入してきました。

開発力に目を見張る物があります。

 

「eTap AXS 」これは、これまで自転車のギアの概念を打ち破る革新的なコンポネートだと言えるでしょう。


日本での取り扱いはインターマックスさんのようですが、下記のページによるとレバーと変速機での販売となっております。

www.intermax.co.jp

肝であるはずのクランクやチェーンリング、スプロケットが含まれていません。

何でこんな売り方するんだろ。


またリア12速のコンポネートは、無線式電動のeTap AXS のみで、機械式のREDやFORCEなどでの12速化は現段階では無いようです。

かなかな厳しいですね…。


現段階でeTap AXSを導入したい場合は、eTap AXSで組まれた完成車を買う以外はなさそうです。

その完成車ですが、大手バイクメーカーでは続々と完成車が発表されています。

 

ジャイアント
TCR ADVANCED SL DISC RED
価格:1,000,000円(税抜)

www.giant.co.jp

トレック
プロジェクトワンで選択可能
マドンSLR 122万円
ドマーネSLR、エモンダSLR 111万1000円から (いずれも税抜き)

www.trekbikes.com

スペシャライズド
S-WORKS VENGE DISC-SRAM ETAP
1,350,000円(税込)

www.specialized.com

S-WORKS TARMAC DISC-SRAM ETAP
1,134,000円(税込)

www.specialized.com

 

キャニオン
Aeroad CF SLX Disc 9.0 SL
849,000円
Ultimate CF SLX Disc 9.0 SL
719,000円
Endurace CF SLX Disc 9.0 SL
719,000円

www.canyon.com

 

3T
EXPLORO LTD RED eTap 2x12s
1,400,000円(税抜)
STRADA TEAM DUE RED eTap 2x12s
1,400,000円(税抜)

3t-bike.jp

 

 

このなかでは直販のキャニオンが最も安く導入しやすいですね。

しかしエアロードだと、フロントチェーンリングが50-37のみ。

フロント50、リア11のギアも滅多に使わないのに、50-10なんて回せる気がしません 笑

 

3大コンポネートメーカーのSRAM。
マウンテンバイクでもいち早くフロントシングルの1×12速を導入した先駆者であり、ロードでも革命的なコンポネートを投入してきました。
正に自転車コンポネート界のイノベーター。

シマノを使う自転車乗りとしては悔しいですが、SRAMは他のコンポネートメーカーの2歩も3歩も先を行く存在かと思います。

eTap AXSの発表を受け、思ったことを書いてみました。

最後までお読みいただきありがとうございました。