金色への道

湘南のロード乗りの徒然

Canyon Ultimate SLが納車されました。遂に初のディスクロード!

ようやく。ようやく。


本当にようやく。

 

ディスクブレーキのロードバイクを手に入れました!

 

キャニオンのアルティメットSL。
新型のアルテグラR8100Di2搭載です。

ディスクブレーキロードバイクが初でもあり電動変速Di2も初です。


油圧ディスクブレーキについてはシクロクロスで既に使っており、その有用性は以前から感じていて、出来ればもっと早くにディスクブレーキロードバイクに乗りたかったのですが、コロナ禍が始まり、シマノ12速化の発表待ちや自分の自転車整理等でなかなか決められず、検討し始めてから3年ほど経ってしまいました。

 

が、ようやくです。

 

本当は近場のショップでお願いしようかと思っていたのですが、色々と事情(主に納期的な)があり結局直販のキャニオンで購入しました。

 

基本的なメンテナンスは自分で出来るし、油圧ディスクもシクロクロスで扱っているので、初の電動変速って事以外は自己整備でも問題ないと判断しました。

 

届いたバイクはこれ

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そしてこれが、こうなりました。

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ホイールは用意していたLun Hyper!
昨今話題になっている中国メーカーのカーボンホイール。

独特なカーボンの模様が雰囲気があり、50mmのリムハイトも迫力があります。


タイヤはシュワルベPro One 30C。


これは以前何となく買ってシクロクロスに履かせたりして遊んでいてた物を試しに取り付けてみました。

リムブレーキのロードバイクにはブレーキキャリパーに接触してしまい履かせる事はできませんが、ディスクブレーキのロードなら余裕で入ります。

25Cと並べると太さの違いがかなりあります。

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写真だと分かりにくけど、リムは共に内幅19Cで写真右側が30Cのタイヤ実測が31mm。

写真左が25CはコンチネンタルGP5000のタイヤ幅実測が26mm。

 

フレームのグレード的にはCFR, SLX, SLといわゆるミドルグレードになりますが、重さはペダル込みで8kg以内に収まっています。

乗り味的には、かったるさやモッサリ感はありませんが、特にキビキビした感じがある訳ではありません。

タイヤが30Cのため漕ぎ出しや登りで重さを感じますが、下りではめっちゃ速いみたいです。

最速のロードバイクと名高い同メーカーの新型エアロードほどの空力性能はありませんが、フロントフォークがカムテール構造になっていたり、

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ヘッドの造形もエアロを意識した物になっていたり、ステム一体型のハンドルが取り付けられていたり、最新の技術が取り入れられており、見ていて飽きませんw

 

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またスルーアクスルのネジが露出しないようにキャップが付いていたり、

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シートクランプ台座が前後に30mmほど動き、サドルの前後位置の調整幅がめっちゃ大きいかったり、フレームとしての細かい造り込みに驚かされました。


ヒルクライムでのタイムアタックに使うには、現状として重量のため向きませんが、ロングライドやトレーニングに使うには非常に楽しいバイクです。

30Cのタイヤなのでグラベルも多少は走れます。


新型のアルテグラR8100Di2は、流石の変速性能です。

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自身初の電動変速のため、以前のモデルと比較は出来ませんが、その変速の正確性はメリットしかありません。

リアの変速については、時々本当に変速されたのか不安になるほどスムーズ。

フロントの変速のスムーズさと楽さは素晴らしい。

スチャ と素早く変速してくれるので、機械式のリアディレイラーの変速くらいの感覚で大ギヤと小ギヤを行き来してくれます。

面白くて無駄に変速してしまうw


これまでの機械式のフロントの変速は、小ギヤ→大ギヤの変速の際は、

うんしょ とちょっと力が必要でしたが(R9100機械式フロントディレイラーの変速はきちんと調整していれば、スムーズ且つ比較的軽い力でも変速してくれるが)、Di2はレバーのボタンを押すだけなので力も不要です。

ロングライドでは絶対楽ですわ、コレ。


ブレーキに関しては、R8000と大きくは変わりませんが、ブレーキパッドとローターのクリアランスが僅かに大きくなっているとの事ですね。

とりあえずホイール交換時の微調整は問題なく出来ました。

しかし降りでブレーキを掛け続けたときのブレーキローターの熱変形はやはりあり、

「シャンシャン」と音がするときはしばしばあります。

ありますが、ブレーキを掛けなければ、それも1分も経たないうちに治まりますので、それほど神経質にならなくても良いのかとも思います。


ブレーキローター径は前後共に160mmの物が、完成車の状態で着いており、軽い力でも充分な制動力を発揮してくれるので不満はありませんが、ロードだと後輪は140mmを使う事が多いみたいですね。

いずれ試したい。

車体としての乗り心地についてですが、ディスクブレーキになり、リムブレーキの車体に比べ、重心が低めになったためか平地や降りでの安定感が増したように思います。

カーブを曲がる時も地に足が付いた様に、しっかりとグリップを感じて曲がる事が意識し易い感覚です。

アルティメットSLという車体については、ディスクロードが初のため他のフレームと比較し辛いですが、直進方向性が比較的強めに感じました。

アルティメットのジオメトリーでXSサイズのホイールベースが988mmであり以前乗っていたリムブレーキのバイクは970〜978mmであったため、それを強く感じるのかもしれません。

前後の車軸の間であるホイールベースが長くなるという事は、その他のジオメトリーも長くなる傾向にあり、例えばBBから後輪の車軸までの距離のチェーンステーはアルティメットのXSサイズで415mmあります。

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これはロードバイクとして見ればなかなか長めの値。

他の例を挙げると同程度サイズのターマックSL7やエモンダSLR、コルナゴV3RSは全て410mmとなっており、オールラウンドで軽量な最新ディスクブレーキのロードバイクは410mmという値が一つの基準となっている様に思いました。

チェーンステー長がバイクの乗り心地に与える影響としては、

・長いと安定感のある乗り味になり乗り易い反応性は悪くなり、ヒラヒラとした印象は薄くなる

・短いと反応が良くなりシャキッとした乗り味が強くなるが、ピーキーな印象がつよくなる

という様なイメージがあります。

今回のキャニオンアルティメットは415mmとなり、比較的安定志向のエンデュランス系に近いフレームジオメトリーとなっているように感じました。

実際に乗ってみてもシャキシャキとバイクを振れる感覚は薄いのが正直なところ。

反応が鈍い訳ではないけど、瞬発力が高いという印象も受けません。

ダンシングでガツガツトルクを掛ける走り方より、シッティングで脚を回してゆく乗り方の方が良さそうに感じました。

因みにキャニオンの新型エアロードのチェーンステーは410mm。

UCIのプロのレースでキャニオンがバイクを供給しているチームでは、クライマー系の選手までエアロードを使用している事が多く、この辺りの乗り味も選手のバイク選びに影響しているのではないかなぁと思います。


ジオメトリーの話になってしまいましたが、アルティメットは新型エアロード登場前までは、レース現場でバリバリに使用され様々なレースで勝利した実績があります。

 

またその乗り安さからトレーニング、ロングライド、ポタリングまでマルチにこなす事ができ、これぞ究極のロードバイクと言えるでしょうか。

 

良いバイクなのは間違いありません。