金色への道

湘南のロード乗りの徒然

各社のハイエンドホイールを比較してみるPart.3 バイクメーカー傘下ブランドと注目の新興メーカー

ロードバイクのハイエンドディスクブレーキ用ホイールを様々なメーカーからピックアップし紹介する企画。今回はパート3。

 

バイクメーカーの傘下ブランドとしてホイールを作るメーカーや新興メーカーから幾つかピックアップしてみます。

 

 

 

9、ROVAL (ロヴァール)

RAPIDE CLX II

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リムハイト:フロント51mm、リア60mm
リム内幅:21mm
リム外幅:フロント35mm、リア30.7mm
前後セット重量:1520g
スポーク:F18/R24
ベアリング: SINCセラミックベアリング
参考価格:約35万円


ALPINIST CLX Ⅱ

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リムハイト:33mm
リム内幅:21mm
リム外幅:27mm
前後セット重量:1250g
スポーク:F21/R24
ベアリング: SINCセラミックベアリング
参考価格:約35万円

 

スペシャライズドのバイク以外のメーカーを使用している人でも敢えてROVALを選ぶ人がいる人気ホイール2点。

RAPIDE CLX II は空力を意識しハイトが高いホイール、ALPINIST CLX Ⅱは軽量性に特化し登坂性能を高めたホイールと、両極端でありますが、使い道が明確なプロダクトです。

万能なホイールは結局のところ、どっち付かずで半端で尖った特徴がない。

平坦なら平坦スプリントで勝てるホイール、登りなら登りで勝てるホイール。

勝てるホイールを開発した結果こうなった。

中庸はいらん。

というような?スペシャライズドの意思表示を感じます。

確かにプロがレースで使う機材なので、突き詰めたらこうるなるのかもしれません。

ハブはROVALオリジナルですが、DTスイスの180 Ratchet EXPハブが元になっておりセラミックベアリングが使われ抜かり無し。

また前作はクリンチャーのみ対応だったのがⅡになりチューブレス対応に。

因みにALPINIST CLX Ⅱはエヴェネプール選手が2022年の世界選手権で使用し勝ったホイールですね。

リムが軽いから空力が悪いなんてのは言い訳でしかありませんw

 

10、CADEX

CADEX 36 DISC TUBELESS

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リムハイト:36mm
リム内幅:22.4mm
リム外幅:26mm
前後セット重量:1302g
スポーク: カーボン、F21/R24
リム: フックレス
ベアリング:セラミック
参考価格:約36.3万円

 

CADEX 50 ULTRA DISC TUBELESS

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リムハイト:50mm
リム内幅:22.4mm
リム外幅:30mm
前後セット重量:1349g
スポーク: カーボン、F21/R24
リム: フックレス
ベアリング:セラミック
参考価格:約38.5万円


以前よりジャイアントは良いホイールを造っていたのですが、ジャイアント以外のバイクに敢えてジャイアントホイールを履く人は稀でした。

そこで、スペシャライズドやトレックのようにホイール等のパーツブランドとして立ち上げたのがCADEX。

ジャイアントのパーツ群の最上位に当たるコンポーネンツになります。

そのホイールはフックレスのカーボンリムにカーボンスポーク、そしてオリジナルのセラミックベアリングと最新のテクノロジーが全部盛り。

CADEX 36 は約1300gと非常に軽量な山岳寄りオールラウンドホイール。

価格面で考えても、ROVALのAlpinist CLXやカンパニョーロのハイペロンウルトラの対抗馬として十分なスペックを持ちます。

ULTRA の名が付いたCADEX 50 ULTRAは、空力を意識した50mmハイトホイールながら1349gという軽量性を併せ持っており、平坦の速さに加え、登りでも重さが気になるシチュエーションはほとんど無いでしょう。

 

 

11、BONTRAGER

Aeolus RSL 37 TLR Disc

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リムハイト:37mm
リム内幅:21mm
リム外幅:28mm
前後セット重量:1325g
スポーク: F24/R24
ハブ:DT Swiss 240 Ratchet EXP 36
参考価格:約37万円

 

Aeolus RSL 51 TLR Disc

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リムハイト:51mm
リム内幅:23mm
リム外幅:31mm
前後セット重量:1410g
スポーク: F24/R24
ハブ:DT Swiss 240 Ratchet EXP 36
参考価格:約37万円


ボントレガーの最新ホイールは37mmと51mmハイトがラインナップ。

Aeolus RSL 37 TLR Discは21Cの内幅に37mmハイトと現代オールラウンドホイールのスタンダードと言っても良いスペック。

重量はチューブラー並みとは言えないものの1325gという軽量性は登坂で重さを感じる事はないでしょう。

そしてAeolus RSL 51 TLR Discは内幅が23Cに拡張されより太めのタイヤの装着を想定されているようです。

平坦でブンブン回したくなりそうですね。

50mmではなく51mmというハイトが非常にこだわりを感じます。

重量も1410gはリムの迫力からしたらなかり軽量。

平坦でも登りでも遅れる言い訳ができないホイールです笑。

価格面、軽量さ、性能の非常にバランスの良いホイールで、トレック乗りでなくとも、使ってみたくなる魅力的なホイールです。

 

 

12、WINSPACE

Lún MEGA D45

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リムハイト:フロント46mm、リア54mm
リム内幅:21mm
リム外幅:フロント27.6mm、リア27.8mm
前後セット重量:1375g
スポーク: カーボン
ベアリング:セラミック
参考価格:約39万円

Hyper で話題のホイールメーカーLún。
ハイエンドモデルとしてHyperを超えるホイールがMEGA。

HyperのD45が元になっており、リムのプロファイルは同じ。
スポークが特殊な組み方になっておりHyper D45が1421gに対し、1375gと軽量化。

公表はされていませんが、Hyper のリムはカーボンながら比較的重量のあるリムを使用しており、それが推進力に繋がっているとの話もあります。

MEGA D45も同様なリムを使っているので、ただ軽量なホイールというだけでなく、セラミックベアリングも相まってよく回るホイールなのでしょう。

それにしても外観がヤバい。めっちゃ迫力あるなぁ。写真のせいかもしれないけどHyper よりギラついてる!?

 

 

13、ELITEWHEELS(エリートホイールズ)

DRIVE 40D

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リムハイト:40mm
リム内幅:21mm
リム外幅:28mm
前後セット重量:1260±30g
スポーク:カーボンF21/R24
ベアリング:セラミック
参考価格:約17万円

 

DRIVE 50D

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リムハイト:50mm
リム内幅:21mm
リム外幅:28mm
前後セット重量:1300±30g
スポーク:カーボンF21/R24
ベアリング:セラミック
参考価格:約17万円

 

ELITEWHEELSは2013年に設立した比較的若いメーカーですが、OEMで様々なメーカーのリムを製造しているメーカーです。

そのELITEWHEELSは自社でもホイールを製造しており、日本では2023年に入ってから少しずつ認知されてきています。

そのメーカーの代表的なホイールがDRIVEシリーズ。

この円安のご時世でも20万円を切る低価格ながら、セラミックベアリング且つカーボンスポークを採用したカーボンホイール。

そしてDRIVE 40Dの重量はなんと1260g!

リムテープやチューブレスバルブを除いた重量なので、実測はもう少し重くなる事もあり±30gとなっていますが、それでも40mmハイトで1300を切る軽さ。

価格とスペックを見るとダントツなコスパですね。

耐久性が気になるところですが、UCIの認証も取得しているので、基本的には問題はないでしょう。

DRIVE 50Dは基本的なスペックは40Dと同じでリムハイトが50mmで登りより平坦にシフトしたホイール。

その重量は1300±30gとチューブラーに迫る軽量さ。

やはり、カーボンスポークが効いているのでしょうか。

40も50も価格が同じなので、買うとなったら、非常に迷いそうです。

 

 

表でのまとめ(Part.1.2含む)

メーカー

名称、型式

重量(g)

リムハイト(mm)

リム内幅(mm)

参考価格(万円)

FULCRAM

SPEED42

1410

42

23

42

 

SPEED57

1495

57

23

42

Campagnolo

HYPERON ULTRA

1240

37

21

60

MAVIC

COSMIC ULTIMATE 45 DISC

1255

45

19

52.8

SHIMANO

DURA-ACE

WH-R9270-C36-TL

1350

36

21

29

 

DURA-ACE

WH-R9270-C50-TL

1461

50

21

29

FFWD

RAW

1420

44

21

33.4

ZIPP

353 NSW Tubeless Disc

1308

40-45

25

78.5

 

303 Firecrest Tubeless Disc

1408

40

25

36.5

DT SWISS

ERC 1100 DICUT DB 35

1398

35

22

38

 

ERC 1100 DICUT DB 45

1449

45

22

38

VISION

METRON 45 SL DISC 

1390

45

21

30

ROVAL

RAPIDE CLX II

1520

F51/R60

21

35

 

ALPINIST CLX Ⅱ

1250

33

21

35

CADEX

CADEX 36 DISC TUBELESS

1302

36

22.4

36.3

 

CADEX 50 ULTRA DISC TUBELESS

1349

50

22.4

38.5

BONTRAGER

Aeolus RSL 37 TLR Disc

1325

37

21

37

 

Aeolus RSL 51 TLR Disc

1410

51

23

37

WINSPACE

Lún MEGA D45

1375

F46/R54

21

39

ELITEWHEELS

DRIVE 40D

1260

40

21

17

 

DRIVE 50D

1300

50

21

17

 

 

3回に渡り、私が気になっているハイエンドホイールをピックアップした企画ですが、今回で終了とないます。

 

気になったホイールはありましたでしょうか!?

 

様々なメーカーからロード用ホイールは発売されていますが、スペックを比較するのに各メーカーのHPを調べるのも大変なので、簡単にですがまとめてみました。

 

ホイールをお探しの方の参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

www.maejii.com

 

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