金色への道

湘南のロード乗りの徒然

Canyon 新型エアロードに想いを馳せる

ドイツのバイクメーカー キャニオンから新型のエアロロードバイク、エアロードが今月、公式に発表・発売されました。

 

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バイク自体は今年の初めくらいにはUCIに登録され、ごく僅かのトップ選手に供給されていたようでしたが、公式発表はしていなかったので気になっていた方も多かったかと思います。

発表されたエアロードは、もちろん予想されていた通り、ハンドル周りのケーブルフル内装かつ当然のようにディスクブレーキオンリーです。

しかし、流石のキャニオン。
それだけでは留まらず、他のメーカーにはないギミックを搭載してきました。

一つは、可変のハンドル幅。

ステム一体型のハンドルですが、3ピース構造になっており、六角レンチでハンドル幅を変更する事ができます。

こちらがハンドルの分割の仕方の動画

youtu.be


もう一つは、フォークコラムを切断せずにステムの高さを変えられるという仕組み。

ステム高の調整動画

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空力と見た目の良さから、ハンドル周りのケーブルフル内装が一般的になりつつある昨今、各メーカーが色々工夫している箇所ですが、やはりノーマルハンドルとステムの物と比べると、ポジションを気軽に変更できなくなるデメリットやメンテナンスの煩わしさがありました。

キャニオンはそれを踏まえ、ある程度の変更が可能なシステムを搭載してきました。

流石です。

ステムの突き出し長が変更できないのが少し残念ですが、それでも他のメーカーと比較するとかなり差別化ができます。

ポジションが出でいて全く微調整もしない人には、不要な機構かもしれませんが、その時の体調や気分またはコースに合わせ、ハンドル周りのポジション変更するのは、有りかと思います。

具体的な例をあげます。
シクロクロスシーズンにてロードバイクに乗る期間が空いてしまった場合や、単に仕事などで忙しくロードバイクに乗れなかった場合など、急にロードバイクに乗ると、ハンドルが思いの外低く感じてしまう事があります。

そんな時はステムの高さを上げて、ロードのポジションへの慣らしを行う事ができます。


ハンドル幅については、幅が広くなると抑え込みが効くようになります。

そのため、走るコースの路面が荒い場合はグラベルがある場合、ハンドル幅を広げておくと走りやすくなるかと思います。


デメリットとして考えられる事は、耐久性や重量増などがありますが、既に天才マチューファンデルプールが何勝もしており、ツールドフランスではバルベルデが使用していたりと、耐久性については問題ないでしょう。

頑丈な物づくりをするドイツメーカーの設計なのでと言う事でも安心感はあります。

重量については、完成車のトップグレードで7.3kgほどなので、特別に軽量という訳ではありませんが、エアロロードとしては十分に軽量と言っていいでしょう。

ホイールを軽量な物に変更すれば、ペダルを除いた状態で7kgを切るくらいまで、軽量化できそうです。


デメリットを強いて言うなら、カスタムするところがあまりなさそうなので、自分で自転車を弄りたい人には物足りないかもしれません。

でも直販のキャニオンを買う人は、基本自分でメンテナンスやカスタムできる人が買うような気もするのでだと思うので、ちょっとした矛盾ですね…。

グレードは上からCFR、SLX、SLの3グレード。

ジオメトリーはどれも同じで、重さが若干違うようですが、記載されている重量を比較すると、フレームの重さはそれほど大きく差は無いように思えます。

CFRとSLXグレードは同じ構造ですが、SLグレードはケーブルフル内装ではなく、ハンドルとヘッド周りのケーブルが従来の物と同じように外の出ています。


因みにCFRとSLXグレードは、あっという間に完売になってしまいました。

手に入れるなら次回の生産まで待たないとなりません。

現在のところ予定では来年の1月との表示されています。


価格は、他メーカーの同グレードと比べると2〜3割は安いようなイメージ。

正直、自転車はこのくらいの価格が適正だよなぁ。100万円超はもう自動車の価格です。

 

エアロードについて、詳しくは以下のキャニオン公式ページをご覧ください。

www.canyon.com


今回はキャニオンの新型エアロードについて思った事を書いてみました。

最後までお読み頂きありがとうございました。