金色への道

湘南のロード乗りの徒然

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モデルチェンジされたCanyon Ultimate は何が違うか

アルティメットは安定感が有りありロングライド向け。
エアロードは反応が良くシャキッとした走行感でレース向け。

これは以前の試乗会で2つを乗り比べたときの印象です。

その試乗会はもう3年も前の話。

その後、両モデルともモデルチェンジがなされました。

エアロードは2020年にモデルチェンジ。

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そして、2022年9月に新型、第5世代のアルティメットが発生され、私が所有しているアルティメットは旧モデルになってしまいました…。

 

新しいモデルチェンジしたアルティメットは、今シーズン初頭からプロトタイプが使用かれており、2022年8,9月に行われたブエルタアエスパーニャでモビスターチームがメイン機材として使用。

f:id:maejii:20221002020017j:image

既に発表が秒読み段階でしたが、ブエルタ中での発表となりました。


さて新しい第五世代のアルティメット。

前作第4世代とどの様な違いがあるのか!?


まず、最初に目が行くのはコックピット周りのケーブルが完全内装となった事。

f:id:maejii:20221002114451j:image

昨今のバイクはケーブル完全内装が当たり前のようになっており、トレックやスペシャライズド等では、ミドルグレードのフレームでさえ、ハンドル、ベッド周りのケーブルの露出を極力排除する造りになっている。

新型アルティメットは、ハンドルステムを新型エアロードのそれを流用しており、ケーブル完全内装に加え、ハンドル幅が可変できる仕組みとした。

アルティメットは軽量バイクであるが、空気抵抗を最も受けるフロント部分であるハンドルに、エアロードで培った空力を取り入れた形となる。

また、フレーム形状も空力を意識したアップデートがなされているが、第4世代のアルティメットでも既にエアロチュービングがなされており、フォークにもカムテールデザインが取り入れらている。

上の写真2つは旧型アルティメット。

ブレーキホースが出ているがエアロダイナミクスを考えた造形

 

そのため、フレーム自体の空力性能が向上したかというと、おそらくそれほどではないと思われる。

 

空力でアップデートしたポイントとしては、ハンドルステムに加え、シートポストの形状がD型に変更された。

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D型のチューブは、翼断面形状の後ろをカットしたカムテール形状となるため、丸型のシートポストより空力が良い。

さらにしなりが効き乗り心地が良いとされる。

 


フレームのジオメトリーを見てみましょう。

全てのサイズを比較するのは難しいので、私が乗っているXSサイズのジオメトリーで見てみます。

 

 

ULTIMATE 4th

ULTIMATE 5th

AEROAD

ENDURACE

適性身長(cm

166-172

166-172

166-172

-172

サドル高(mm

658-758

654-754

658-734

653-753

シートチューブ(mm

467

450

473

462

トップチューブ(mm

529

529

533

527

ベッドチューブ(mm

107

107

109

115

ベッド角

71

71.2

71.5

71

シート角

73.83

73.9

73.5

72.7

チェーンステー(mm

415

410

410

415

ホイールベース(mm

988

979

977

982

スタック(mm

522

520

521

532

リーチ(mm

378

378

378

378

スタンドオーバーハイト(mm

748

748

759

750

BB下がり(mm)

72

73

75

75

 

表の左から
第4世代アルティメット
第5世代アルティメット(新型)
現行エアロード
現行エンデュレース
 となっております。

 

参考にエアロードとエンデュランスモデルのエンデュレースも載っけてみました。

 

第4世代(以降旧型)アルティメットから第5世代アルティメット(以降新型)アルティメットの変更点としては、

シートチューブが短くなった
チェーンステーが短くなった
ホイールベースが短くなった

この3点が大きく変わっています。

 

新型になりフレームのねじり剛性が15%高くなったとの情報がありますが、おそらくリアの三角形が小さくなったことも、この剛性の変化に関わって来ていますね。

 

剛性感にも関わりますが、チェーンステーが415→410mmとなったので、フレームとしての反応が良くなり、乗って比較すればいわゆる「掛かりが良い」という感覚を感じ取れることでしょう。

 

因みに上記の表にもありますが、他のバイクのチェーンステーを見るとエアロードは410mm、エンデュレースは415mmとなり、旧型アルティメットはエンデュレースに近く、新型アルティメットはエアロードに近いジオメトリーとなっています。

 

参考までに他のメーカーの同じぐらいのサイズに当たるバイクのチェーンステー長を幾つか見てみましょう。

 

 

スペシャライズド ターマックSL7:410mm

トレック エモンダ:410mm

BMC SLR01:410mm

メリダ スクルトゥーラ:408mm

キャノンデール スーパーシックス:408mm

ピナレロ ドグマF:406mm

ジャイアント TCR:405mm

リドレー ヘリウムSLX:405mm

 

思い付いた所を上げてみましたが、レーシングバイクとなると、やはり410mm以下のチェーンステー長が一般的な様です。

ピナレロ、ジャイアント、リドレーはなかなか短めのチェーンステーで、クイックで俊敏な操作感が期待できる反面、扱うためのテクニックや反応の良さに釣られ脚を使ってしまわない様にページングが求められたりするかもしれません。

あくまでも一面的な見方ですが。


先ほどの表を見ると、旧型アルティメットの415mmというのは、レースバイクというより乗り心地と直進方向性に性能を振っている考えられますね。

 

そして新型アルティメットは410mmのチェーンステー長をもち、レースバイクとしての反応の良さを持つ生まれ変わったのバイクなのでしょう。

 

チェーンステー長が短くなったため、ホイールベースも988→979と9mm短くなりました。

ホイールベースが長いと直進方向性が高くなり安定感のある走行感が望める反面、加速性の低下やハンドリングが重くなるという欠点があります。

レース用バイクフレームで私が乗るサイズでは、970〜980mm程のホイールベースを持つフレームが多いです。

以前、ホイールベースが968mmのバイクに乗っていましたが、ハンドリングがかなりクイックで、いわゆるピーキーと言ったら良いでしょうか、慣れるまでカーブが怖かった記憶があります。

ただ慣れればコントロールするのが楽しく、加速性にも優れた良いバイクでした。

 

新型のアルティメットはホイールベースが979mmとなり、これを見てもレース用に振ってきている事が伺えます。

 

ポジショニングに関わってくる部分の
トップチューブ
リーチ
ベッドチューブ
スタック
辺りは変化無し、または僅かな変更なので基本的にポジションを作る際は、特段変わりなくセッティングする事ができそうです。

 

今回は新型アルティメットと旧型アルティメットのフレームジオメトリーから、アルティメットがどうアップデートされたかを見てみました。

私の乗るフレームサイズでの話でしたが、サイズが変わっても、考え方は変わりません。

何かの参考になれば幸いです。

 

 

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