サドルの名門メーカーのセラ・サンマルコ。
そのサンマルコから出ている、今流行りのショートノーズサドルが、このショートフィット です。
名前の付け方が安易な気もしますが、なかなか良さそうに見えたので、ついポチってしまいました。
形状的にはサンマルコのロングセラー アスピデ を前後から圧縮したような形です。
レールはDNAカーボンFXレールで非常に軽量。
実測値では138gでした。
ロード用ショートノーズサドルの元祖 スペシャライズド パワーと比べてみます。
写真ではわかりづらくて申し訳ありませんが、後方の反り上がりが、サンマルコショートフィット の方が若干強い印象。
全体的にショートフィットの方がガーブが多かったり強く出ていたりします。
しかし部分の差異はあれ、大まかなサイズ感は似ている気がします。
サイズと重さのカタログ値は、スペシャライズドパワー(S-WORKS)が
240mm × 143mm で 159g 。
重さの実測値も159gでした。
素晴らしい。
サンマルコ ショートフィットのカタログ値は
サイズ 250mm × 144mm
重さ 150g。
重さ実測値は138gとカタログ値より軽量でした。
カタログ重量より軽量なので、文句はありませんが、製品の生産管理という面では、老舗サンマルコより自転車総合大手のスペシャライズドの方が品質の誤差に厳しく、しっかりしているのかもしれません。
さて、そのサンマルコ ショートフィットの乗り味についてです。
はっきり言ってしまうと、パワーサドルとそっくりです。
元々のコンセプトが一緒。というかスペシャライズドのパワーサドルが売れたため、他のサドルメーカーが追従している感がありますので、同じ様な乗り味になるのは当然でしょう。
セッティングとしては、いわゆる前乗り。
前傾は強めで体重をペダルに乗せる様な姿勢を保ちます。
非常に踏みやすいセッティングになるのですが、踏んでばかりだと前腿の大腿四頭筋が披露してしまうので、引き足的な動きでハムストリングスを使うことを意識すると、前腿の疲労が低減されるように思います。
サンマルコ ショートフィット は、スペシャライズド パワーサドルに比べ曲線が強く全体的にラウンドしています。
そのためか、パワーサドルに比べお尻の位置が固定しやすいと感じました。
お尻の位置をシチュエーションによっては前後に動かして乗る人の場合は、あまり好ましくないですが、極力お尻の位置は変えない人の場合は有効かと思います。
また私の場合、サドル幅が140mm以上のサドルだと、お尻と腿の付け根にサドルが食い込む様な感覚を覚える事が多いのですが、ショートフィットの場合だとそれがほとんど感じません。
サイドの形状が滑らかであるためでしょうか。
この辺りは、老舗メーカーの匠 とも言えるかもしれません。
結論を言いますと、他メーカーのショートノーズサドルを使っていて、お尻位置が前後に動いてしまうのが気になっている方は、一度試してみても良いかと思います。
また、ショートノーズサドルでカタログ値150gという軽量さを求める場合も良いかと思います。
ただし座面のクッション性は弱いので、どっかり座り過ぎるとお尻が痛くなりそうです。
以上、セラ・サンマルコ ショートフィットサドルについてでした。
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