金色への道

湘南のロード乗りの徒然

Prologo スクラッチ M5 Pas インプレッション

サドルメーカーとしては比較的新興メーカーであるプロロゴ。

UCIのワールドチームでも、UAEやアスタナ、EFエディケーションなど、多くのチームが使用プロロゴのサドルを使用しています。

最近、流行っているショートノーズサドルも早くから市場に導入しており、ディメンションというサドルが多くのライダーに高評価を得ているようです。

自分もこのディメンションを主に使用しております。

非常に良いサドルなのですが、一つだけ不満がありました。

それはサドルの幅。

ディメンションのサドル幅145mm。

安定して良いのですが、自分には少し広めの幅で、後ろ目に座りペダリングすると脚の付け根にサドルが食い込むような印象がありました。

そんな折、プロロゴから新しいタイプのショートノーズサドルが出たとの事で気になっていたサドルがスクラッチM5。

このスクラッチM5は長さが250mm、サドル幅が140mmと、ディメンションと比べ、サドル幅が5mm狭くなっています。

またプロロゴによるとディメンションはV字型のシェイプで、スクラッチM5はT字型のシェイプとなる様です。


非常に期待できそうな気がしたので、買ってみてしまいました。

今回、購入したのは、穴開きタイプのスクラッチM5 Pas。

ディメンションと比べてみます。

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左がディメンション

右がスクラッチM5

だいぶ形が違いますね。

スクラッチM5の方が、細身でボリュームが少なくスッキリしたように見えます。

 

横から見ると、

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上段のディメンションは比較的平ら、下段のスクラッチM5は多少ウェーブしています。


重量は

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実測で140g!

Nackレールというカーボンレールモデルであるためかなり軽量。


この軽量性はダンシングの際に生きてきそうです。

 

さて、実際に試してみた感触です。

やはり脚が回しやすい

T字型のシェイプのため、足の付け根に側面が当たり邪魔になる感覚はない

ラウンドした座面のため角度調整に気を使う必要がありますが、お尻の収まりは良いです。

ただし、このサドル、比較的サドルの後ろ目に乗った方が良さそう。

いわゆる前乗りをすると、その幅のせいか、クッション性の無さのせいなのか、イマイチ安定しません。

また穴開きサドルなので、股間へのダメージが少ないと思いきや、

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写真のように穴の周辺はパッドがほとんど入っておらず、前乗りをするとダイレクトにカーボンベースの硬さが伝わってきます

 

ショートノーズのサドルでありながら前乗りはあまり得意でないという、ちょっと不思議なサドルで、どちらかというとサドル後ろ側に乗るポジションがメインとなるように思います。

自分の場合、100kmを超えてくると股関が痛くなってしまい、ロングライドは正直辛いかな という印象。

160kmほどのライドの後、2日ほど股が痛かった…。

サドル的にはレーシーな物になるので、比較的短時間であれば、その回しやすさと軽さは武器になりそうです。

 

以前、このスクラッチM5の穴なしタイプを試乗で乗った事があるのですが、そちらの方がパッド量が多くロングライドにも向いているような印象も受けました。

今回自分が購入したのは、スクラッチM5の穴あきタイプかつカーボンレールのモデルですが、穴なしの通常モデル、 金属レールのTiroxレールモデル、座面にCPCという滑り止めの付いたモデルと、バリエーションが豊富です。

気になった方は以下のリンクから調べてみてください。