令和元年5月6日に神宮外苑で行われた、プレミアムバイクインプレッションに行き試乗したバイクについて、前回、前々回に引き続き書いてゆきます。
COLNAGO CONCEPT DISC
イタリア老舗メーカー コルナゴのエアロロード コンセプトのディスクモデル。
コルナゴのロードは塗装か美しい物も多いですが、今回試乗した2台の V2-R とコンセプトはシンプルな塗装でした。
しかしながら、このコンセプトはマッシブで重厚感があり、存在感抜群です。
価格はフレームセットで480,000円。
試乗車のコンポネートはシマノDI2デュラエース。ホイールもデュラエースチューブラー40C と完全プロ仕様!
でした… が、
まさかのDI2のバッテリー切れでシフターが効かず、フロントはアウター、リアは後ろから3枚目で固定されていました…。
ギアの件は承知しての試乗です。
乗ってみて最初の印象は、スゥーと進みます。
乗り出しも見た目とは裏腹に、挙動も自然で軽い踏み出しでした。
シフトアップが出来ないため、スピードの伸びは感じにくいかったですが、BB周りも程良い剛性感で、脚は回しやすい。
乗り心地も良いのでロングも行けそうな印象です。
勝手に見た目だけで、もっと重くてガチガチなイメージを抱いてたので、意外でした。
DI2の電池切れが惜しまれます…。
あと、このヘッド周りケーブル類をもう少しスマートに出来ればいいなぁ。
ここも惜しいところです。
GUERCOTTI EUREK AIR DISC
グエルチョッティの最新エアロロード、エウレカエアー ディスク。
ストレートなトップチューブとタイヤに沿った形のシートチューブ。
目立つレッドと水玉模様。さらには曲線が目を惹くステム。
ある意味モンスター感の漂うエアロロードです。
フレーム価格は、400,000円と、最新エアロロードの中では、比較的低価格。(自転車乗りの麻痺した金銭感覚で)
試乗車のコンポネートは電動デュラエースに、デュラエースのカーボンチューブラー40C という完全プロ仕様です。
タイヤがなぜかコンチネンタルのスプリンター と、ここだけは庶民派でした。
写真ではちょっとわかりにくいですが、ヘッド周りがスッキリしています。
エアロロードでDi2なら、これくらいスッキリさせたいですね〜。
さぁ、その乗り味はどうでしょう。
…
踏むと、カキーン! と反応!
かと言って、乗り心地は悪くありません。
むしろ振動は気になりませんでした。
漕ぎ出しも軽く、サーッ と進みます。
短い試乗コースでも風を切るようなエアロ感も感じる事ができました。
この日のプレミアムバイクインプレッションで乗ったバイクの中で最もエアロを感じる事が出来たように思います。
横に振った際も反応は良く、キビキビしたダンシングが可能となりそうです。
乗り心地が良いはデュラエースのホイールの影響もありそうですが、後でフレームについて調べてみると、弾性の異なる3種類のカーボンを箇所によって使い分けており、剛性と乗り味を両立させているようです。
その乗り味は率直に「こいつは欲しい!」と思えるバイクでした。
グエルチョッティというブランドで、正直目をつけていなかったのですが、何気なく試乗したら「レーシングバイクはこういうもんだ!」と、その性能を見せつけられたような気がします。
他のモデルも試乗すれば良かったなぁ と帰宅後に後悔しました。
LOOK 785 HUEZ
LOOKの軽量クライミングバイク ヒュエズシリーズのセカンドグレードになります。
コンポネートは機械式アルテグラ、ホイールとタイヤはマビックとなり、価格は440,000円。
見た目的にも軽そうで山岳でのクライミングに強そうです。
正面から見ても、ヘッドが細身ので軽そうな印象で、その分表面積が小さいので、空力も悪くなさそうです。
乗ってみて、最初の印象は乗り心地が良い という事。
マビックのタイヤとホイールはチューブレス化されていないように見えましたが、それでも抜群の乗り心地でした。
ハンドリングにも癖がなくナチュラル。
振りが軽く、フレーム全体の挙動も自然で扱い。
クライミングだけでなく、短いレースやロングライドなど、どんなシチュエーションでも対応できそうな懐の深さを感じました。
セカンドグレードでこのクオリティならば、上位グレードのHUEZ RSはもっと良いものも感じてしまうのでしょうか。非常に気になります。
試乗記録は、あと一回続きます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
良ければ次回もお読みください。