金色への道

湘南のロード乗りの徒然

2022富士ヒルサイクルエキスポ その2 試乗編。カンパニョーロの13速グラベル用コンポネート EKARとCANYON AEROAD SLX試乗。

 

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2022年の富士ヒルサイクルエキスポにて試乗してきたバイク紹介です。

前日受付のこの日、天候が不安定で、午前中は雨はほとんど降りませんでしたが、午後は日が陰るまでしっかりと雨天。

そのため、試乗もあまり出来ず今回乗れたのは2台だけでした。

 

①カンパニョーログラベルコンポネート EKAR

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試乗1台目はバイクというよりコンポネートの試乗です。

ヒルクライムのイベントのためかグラベルコンポの試乗のためのカンパニョーロブースは空いており、予約もなしですぐに乗れました。

 

カンパニョーロ EKAR(エカル)。

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カンパニョーロ初のオフロード用コンポネートになります。

 

特筆すべきはその変速数。

フロント1速ですが

リアは13速!

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フロントの変速がないためその分軽量&トラブルリスクの低減が期待されます。

フレームはカーボンフレームですが、メーカー等は不明。

ホイールはシャマルカーボン。

タイヤはWTBの幅40Cほどの物が取り付けられていました。

雨天だったのでグラベルロードはある意味楽しいです。濡れた路面もなんのその!

試乗コースにグラベルはないのがちょっと残念。


何気にカンパニョーロのコンポを触るのは初めてでした。

さてEKARはどうでしょうか。

これは変速感がかなり独特でした。

基本の変速はカンパニョーロのエルゴパワー言われる機構なので、操作はブラケットの左にあるレバーを押すとシフトアップ、ブレーキレバーの手前にある変速レバーを押すとシフトダウンします。

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シフトアップのレバーが想像よりゴツかった。

そしてその操作感が面白い。

力がいる訳ではないのですが、シフトアップもダウンも変速すると

バチン!

とした感触が伝わってきます。

そしてそれは変速したリアディレイラーとスプロケットから脚にしっかりと伝わってきます。

これは、変速の操作から変速完了までの情報を身体で受け取れるように、変速時の手応えとショックをあえて大きくしているとの事。

オンロードと違い、オフロードを走ると振動が多いので、変速したのかしていないのか分からなくなってしまう事があり、それを無くすための仕様のようです。

変速時のショックはありますが、変速自体はスムーズであり、13枚のギアにしっかり変速し、カチャカチャと嫌な音を立てる事はありませんでした。


リアは13枚のギア数。

これだけあれば、フロントシングルでも何も問題なさそう。

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そして、フロントシングルのためチェーンリングの歯が大きく、チェーンリングとチェーンがしっかりと噛み合っている感触が脚から伝わってくるような気がしました。

リア13速のため、チェーンはその分細くなっているはずですが、そんな事は微塵も気になりません。


この試乗したバイクの歯数は聞き忘れてしまったのですが、EKAR のフロントチェーンリングの歯数のラインナップは

38、40、42、44

リアスプロケットは
9-36、9-40、10-44

となります。

フロント44、リア9-36という1番重い組み合わせのは高速グラベルでのプロ用。

ギア比 4.88〜1.22 となるのでロードでも使えそうなギア比ですね。

因みにロードの場合コンパクトクランク52/36でリア11-30の場合、
ギア比 4.72〜1.2となるので、それと同等以上の重さとなります。

私がグラベルで使うなら、
フロント40
リア 9-40あたりかなぁ

ギア比 4.44〜1を13スピードでカバーできるので、舗装路、未舗装路問わずどんな所でも困らなさそうです。

 

ホイールのシャマルカーボンはG3組み。

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アルミホイール最高峰のシャマルの名前が付きますが、カーボンリムでそのリムの内幅は21mm、外幅は28.1mmとなかなかのワイドリムで、25mmのロードタイヤからグラベル用の45mmほどのタイヤまで装着可能。

正に万能ホイール。

履いていたタイヤの太さもあり、乗り心地は抜群でした。

万能も悪くなく不満は全く無し。

試乗は基本舗装路でしたのでグラベルを堪能するとこは出来ませんでしたが、ちょっとした未舗装箇所を走ってみた感触としては、非常に楽しいバイクでした。


変速について、シマノデュラエースのようなシームレスな変速を求める場合は、変速感に違和感を覚えるかもしれません。

どちらが良いかは好みにもよりますが、それぞれ良さがあるので、どちらにしても楽しめそうです笑


シマノは2022年7月現在グラベルコンポは未だ11枚ですが、カンパニョーロは12を飛び越え13枚。

やはりフロントシングルにするなら、12枚以上のギア数のスプロケットが欲しいところ。

 

機械式且つフロントシングルってのは現場でのメカトラにも強そうなので、グラベル走るならこのEKARは選択肢したいコンポネートですね。

 

 

②CANYON AEROAD SLX Di2


世界最速ロードバイクとも言われるキャニオンの新型エアロード。

今回のサイクルエキスポでの1番の目当てはこれの試乗。

この試乗は事前にネットで予約してあり(有料)、予約時間の5分ほど前にキャニオンブースへ行き、持って行ったペダルを渡し取付してもらいスムーズに試乗できました。

しかし、丁度雨足が強まるというタイミングの悪さであり、雨天での試乗になってしまいました。

とりあえず近場で写真撮影。

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かっこいいですねぇ。

グレードはSLXのR8100アルテグラ組のバイクです。

しっかりとしたエアロ感があり直線的な造形です。

シートステーやフォークも扁平な形状。

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ハンドルステムは幅可変のエアロハンドル。

 


正面から

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薄いというか平たい印象を受けます。

いかにも空力良さそう。

 

さて、写真と撮ったらいざ試乗!


コースに出るとすぐ登り。

登りの印象は…

流石に軽快さはあまりないなぁ。

リムハイト60mm前後のホイールを履いていますから、漕ぎ出しは軽いとは言えず、ダンシングでもバイクの振りは軽くはない。

まぁ装備並の登坂性能って感じです。

フレームの剛性感が強いので、反応は良く、多少雑なペダリングても、脚を回せばグイグイ進んでくれる感覚はあります。


そして、下りは…


は、速い!


雨で路面濡れてるし試乗コースがカーブだしで、怖いくらい。

少し踏んでやると、スパーン!と反応します。

確かにこれは凄い。

雨のためブレーキ鳴きも凄い笑

でもブレーキレバーから手を離すと怖いくらいに加速します。

確かにこれは、購入者した人自らが機材ドーピングとか言っちゃうのも分かるような気がしないでもない。

試乗コースに平坦路が無いのが悔やまれます。

試乗車の状態では、ヒルクライムはちょっと辛いかもしれませんが、リムハイトの低い軽量ホイールを履けば、いけなくも無さそうかな。

試さないと何とも言えませんが。

問題になっていた、幅可変ハンドルですが、何も違和感なく使えました。

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可変って事を忘れるくらい笑

自分のパワーでは、全く剛性に不足を感じる事はありませんでした。

ステム周りも同様に剛性感たっぷり。

特殊なステムとベッドの機構も剛性感に寄与しているかと思います。

 

今回の記事はここまでになります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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