金色への道

湘南のロード乗りの徒然

油圧ディスクブレーキとカーボンフレームはシクロクロスでは利点しかない。

先日、シクロクロスに久々に出場できました。

そこで如実に実感。

・油圧ディスクブレーキは軽い力でよく止まるので腕と手が疲れにくい。

・カーボンフレームは軽い。担ぐのが苦ではなくなる!

これだけの事ですが、機材の性能の良し悪しが実感できるのは、本気で走るレースならではです。

特に周回レースでは同じ動作を繰り返す事になるので、積み重なると疲労感が全然違うように感じました。


以前出場したシクロクロスは約2年前で、その時のバイクはアルミフレームに機械式ディスクブレーキ。

重量は約10kg。

片手で担ぐとやはりずっしりと重さを感じました。

ブレーキはテクトロの機械式ディスクブレーキで、街中で走る分には充分な制動力があり気にはならなかったのですが、シクロクロスの周回で細かいブレーキ操作が続くと、その引きの重さから握力を奪われました。


対して、この2年のコロナ禍の間に自分で組んだカーボンフレームかつ油圧ディスクブレーキの車体。

組む前に計ったフレーム単体の重量は1200gほどだったので、そんなに軽量なフレームではありません。

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フォークと合わせて1600g超の重量。

 

ホイールは前後で1700gくらいのリム内幅24mmのグラベル用ワイドリムホイール。

車体の重量は8kg後半。

特別軽量という訳ではなく以前の物とは1kgちょい軽量なだけですが、それでも片手で楽に担げます。

障害物の飛び越えもそれほど苦になりません!

お陰か担ぎでの階段登りで勢いよく登って、全走者を抜き順位を上げる事ができました。

まぁ、今回の稲城クロスでは、コース中の担ぐ箇所は1箇所で比較的短い階段だけだったので、担ぎが辛いとは思わなかった側面もあります。

 

 


続いてはブレーキに関して。

2年の空白期間の間に導入した自身初の油圧ディスクブレーキはシマノの機械式変速アルテグラ。

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そのブレーキは指一本でも操作が可能!

下ハンドルを持って人差し指一本でブレーキを操作なんてのも、苦も無く出来てしまいます。

このお陰か稲城クロスでは、掌の疲労は意識せず走り切る事ができました。

これで変速も電動だったらもっと楽なんでしょうかね〜。

機械式変速のアルテグラもスムーズに変速してくれるので、特に問題はありませんでしたよ!


以前の機械式ディスクブレーキのときは、変速とブレーキ操作で掌が疲れてしまい筋肉痛になった記憶があるので、それと比べればホント雲泥の差というか、ブレーキングといいう観点からは油圧ディスクは良い事しかないという印象です。

デメリットとしては整備性の悪化と機械式変速の場合はハンドル周りが重くなるので事ですかね。

自転車の組み上げやメンテナンスは自ら行いたい派の私としては、油圧ディスクブレーキの導入には、尻込みもしましたし、実際組んでみて苦労もしました。

ブレーキ鳴りやパッドに擦れるシャリシャリ音にも現在も苦労させられていますが、そのあたりの調整にもようやくコツを掴みつつあり慣れてきたかなぁ という所。

ハンドル周りが重くなるのも、そういう機材なので仕方ありません。

ヒルクライムをするバイクではないので、今のところ重さでネガティブな印象はありません。

何とかするとすればDI2を導入するか、グロータック様から発売されている引きが軽いと評判の機械式ディスクブレーキequl を導入するかですね。

比較的安価に導入できるEqul は、メンテナンスも油圧に比べかなり楽らしいという話ですので試してみたいところです。


というか、競技上の不足があるとすれば、自分のテクニックと経験なので、こればっかりは自分で何とかしなきゃならん問題です。

 

稲城クロス参戦!久々のシクロクロスレース

2/12に稲城で開催された稲城クロスに出場しました。

以前にシクロクロスに出場したのは、コロナ禍が始まる直前である約2年前の湘南シクロクロス。

その後ホームイベントの湘南シクロクロスがコロナの影響のため開催さてれおらず、なかなか遠征にも行けないためシクロクロスには出れていませんでした。

ちょっとビビっているが、楽しみでもあるという不可思議な心境。

 

今回は初のマスターズクラスのCM3に出場。

ついにマスターズに出れる年齢になってしまいました!

もう立派な中年ですわ〜。


稲城クロスに出場するのも初。

ただコースは依然ここでバイクデモイナギという試乗会があったときに、サーベロのアスペロで少しだけ走ったことがあり、何となくのイメージはありました。

道幅は狭くクネクネしたコーナーが多いという印象。

レース本番前の試走で、それを確認出来ました。

 

コースを確かめながらスピードはそれほど出さずに試走しましたが、1箇所水溜りがあり既に泥沼と化していましたw

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自走だけでタイヤドロドロ〜

ちなみに今回のタイヤはパナレーサーのグラベルキングSKの32Cをチューブドで使用。

空気圧はクリンチャーのため高めの前2.1Bar、後ろ2.3Barほど。

試走の感触としては問題はなさそうだけど、本音を言えばもうちょい下げたいかな。

 

そして、やはり前走車を抜けるポイントは限られており、スタート前の位置で順位をかなり左右されてしまうコースか感じました。

しかし…

レース本番のスタート位置は1番後ろの列。正に最後尾(>_<)

エントリーは早かったはずですが、久々のためか初のマスターズクラスのためか。

まあ、仕方ありません。
やれる事をやるまでです。

スタート位置に並んで、スタートを待っていると、

隣の選手が「これが終わったら、美味い酒飲むぞー!」
と言っていて
「イイっすね〜」と反応してしまいましたw

お陰で緊張が解れましたよ〜。


いざスタート!

最初はスピードの出せるストレートなので、少しでも前に出たい所ですが、皆考える事は同じ。

前方ではホールショットを取ろうとしてもがいてる選手が派手に落車!

2人ほど転んでしまったよう。

 

最初のカーブを入るとそこからは道幅が狭くなりクネクネとしたコースが続くため、まだそれほどバラけていない人数だと詰まりが発生。

追い越し出来る幅もないので、クリートを外し止まってしまったり。

これもシクロクロスあるあるです。

流れてきても前走車を抜けないのでなるべく離れず前走車について走る。

クネクネをしばらく走りコースの終盤には、障害物のシケイン。

それを飛び越えた後はすぐに階段登り。

その後、下り坂と180°ターンをこなしスタートラインを過ぎると道幅のある長いストレート。

シケイン
階段
長いストレート

が体力を使いますが、その3つが追い抜きのポイントとなると考え、幅の狭い道ではなるべく前走車から離れず、体力を温存し走ることを心がけて走りました。

もちろんオフロードなので着いて行くのも楽ではありませんが。

 

何となく、3か4周回で終わりかなぁと思いながら走っていたけど、会場のアナウンスで5周回と決定が流れ、心中「マジかよ」と苦笑いしてましたw


走っている間も選手どうしでコミュニケーションがあったりして、殺伐とはしておらず、抜く側も抜かれる側も配慮があるのがシクロクロスならではで面白い。

抜こうと思って声をかけたら、ペースアップされる事もありましたが。
まぁ、レースですから抜かれたくはないですもんね〜


今回はバテることは無く最後の5周回まて走りきれ、ほぼ後方抜かれる事はありませんでした。

前走車が絡まった長い木の枝を自分も踏み、後輪に引っかかって取れなくなり一度降りてその枝を取っ払って再乗車の際に2人に抜かれました。その後抜き返しましたが。

そんなんで最後尾からのスタートでしたが、順位は上から40%と真ん中より上で終了。

久々のシクロクロスでしたが、それなりに走れた印象。


最近グラベルを走る機会があったので、ある意味シクロクロスのコースより悪路を走っていたため、身体は多少オフロード耐性があったようです。

グラベルを走る機会を作ってくれている友人達に感謝です。

 

今回のタイヤはパナレーサーのグラベルキングSKの32Cをチューブドで使用。

空気圧はクリンチャーのため高めの前2.1Bar、後ろ2.3Bar

もちろん反省点もあります。

シケイン前での降車がタイミングが早くなってしまい、若干リズムが悪かった。

コーナーでハンドル加重が強くなり、後輪が滑ってしまう事が何度かあった等

練習で改善できるポイントは多々ありそうです。


しかし、やはりシクロクロスは楽しいね!

またシクロクロスレースにも出たいけど、もうシーズンは終了の時期なので、今期は最初で最後かも。

シクロクロスはなかなか練習出来る場所が少ない上、春になると草木が生い茂ってきて練習出来た場所でも走れなくなったりするので、やはり秋冬の競技なんですよね。

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何にせよ今回、稲城クロスを走れて本当に良かった。

コロナ禍の中、開催してくれたスタッフの方々には本当に感謝しかないです。

ありがとうございました。

また、一緒に走ってくれた選手の方々にも感謝。

ありがとうございました。

またよろしくお願いします。


これを読んでくれている方々も最後まで読んでくれてありがとうございました。

 

 

ロードバイクビギナー必見!タイヤ交換の基本

ロードバイクを始めたばかりの方にとって、タイヤ交換やチューブの交換は一つの鬼門となります。

タイヤは乗れば乗るほどすり減るので、いずれ交換しなければならなくなります

またタイヤとチューブを交換できるスキルは、自転車乗りにとってはあって損する物ではありません。

というか無いと出先でのパンクに対応出来ないので、ロード乗りとしては必須のスキルと言っていいでしょう。

先日、タイヤを交換した際にタイヤ交換についてまとめました。

 

古いタイヤの取り外し

このホイールのタイヤを交換します。

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先ずはバルブを解放し空気を抜きます。


念のため解説しますが、バルブの先端の部分がネジになっているので、反時計回りに回すと先端が上がってくるので、その上がった先端を押すと空気が抜けます。

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自分は恥ずかしながら、初めてこのフレンチバルブに触れた際、扱い方が分からず、

空気を入れられないし抜けないし、何だこれ!?となりました。

お恥ずかしい。

 

空気を抜いたら、タイヤの側面を指で内側に押し込むとタイヤビード(リムに嵌る部分)がホイールのリムから外れます。

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ここでタイヤレバーを使います。

2本のタイヤレバーを10〜15cmほど間を開けタイヤビードに引っ掛けます。

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そして同時に梃子を使い外側に引っ張り出します。

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リムの外側にタイヤビードが出たら、タイヤレバーをそのままスライドさせればタイヤの片側のビードが外せます。

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もし、写真の状態からタイヤを外せないない場合、タイヤレバーの間の距離を変えたりもう一本タイヤレバーを使用したりすると外せます。

この辺りは経験が必要かもしれませんので、慣れるしかありません。

使っているタイヤレバーはシュワルベの物ですが非常に使いやすくお勧めです。

 

SCHWALBE タイヤレバー 3本セット

 

片方のビードが完全に外せたら、インナーチューブと残るタイヤビードは簡単に外せるはずです。

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タイヤが外せたら、リムテープの状態などホイール自体に異常が無いか確認しておくと、後のトラブルも減りますね。

 

 

新しいタイヤの取付け


次に新しいタイヤの取付になります。


フォールディングビード、いわゆる折り畳みであるタイヤは、折り畳んだんだ癖が付いている事があるので、事前に広げて釣っておくとその折りたたみ癖も和らぐのでお勧めです。

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ホイールにタイヤを取り付ける前にタイヤの回転方向を確認しましょう。

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こんな感じでタイヤに記されています。


また、タイヤに記されているブランドのロゴなどをホイールのチューブバルブを入れる位置に合わせておくと、空気を入れる際にバルブが見つけ易くなるのでオススメです。

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さて、先ずは片側のタイヤビードを取り付けます。

通常のクリンチャータイヤならばそれほど硬くないため、指で押し込めばリムに収まると思いますが、タイヤによっては硬くてなかなかリムに上がらない場合があります。

そんな時は、親指の下にある手のひらの下半分の膨らんでいる箇所を使って押し込むと力が加えられます。

ビードの片側がリムに上がったら、チューブを入れます。

チューブはぺたんこの状態より、若干空気を入れておいた方が、この後の作業がやりやすいです。

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チューブを全周に合わせたら、もう片側のビードと共にリムに上げていく作業になります。

ここからが、最後の難関。

さて、この作業。

タイヤ交換やパンク修理の1番苦労する工程です。

 

しかし、慣れればどうという事もない物ですので、頑張りましょう。


さて、ハマっていないタイヤビードをあげる作業ですが、

バルブ側から始める

もしくは

バルブの反対側から始める

のどちらかから良いのかという問題があります。


…これは人にもよるかと思いますが、私の経験上では

「バルブの反対側から」になります。

理由は後に説明します。


バルブの反対側からチューブをリムに噛ませないよう、タイヤをビードリムに上げて行きます。

ある程度まで行くと力を掛けなければビードが上がらなくなりました。

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先ほどの手のひらの下半分の膨らみを使い押し込んでも良いのですが、まず試す事があります。

それはタイヤのビードのリムに上がっている箇所をリムの中央によせて下さい

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多くのリムは中央にかけ窪んだ構造になっており、タイヤビードを中央に寄せる事で引っ張られているタイヤが若干縮みます。

そのため、先程上がらなかった箇所にも余裕が出てくるので、更に押し込む事が可能になるはずです。

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もしバルブ側のからビードを上げ始めた場合、バルブがある箇所のビード中央に寄せられないので、余裕が出来づらくなります。

大抵のクリンチャータイヤならそれほど硬くないので、バルブ側かその反対側のどちらからでもビードをリムに上げる事は可能な事が多いですか、もしチューブレスタイヤなら、バルブの反対側からでないと難しいでしょう。

さてタイヤが無事にリムに上がったら、空気を充填!の前にやる事があります。

タイヤの左右を確認し、インナーチューブがはみ出していないか確認してください

 

これを怠り、もしチューブがはみ出ているまま空気を入れてしまうとリムとタイヤの間にチューブが挟まり、チューブが破裂する恐れがあります。

ご近所中に破裂音が響く事になります。

必ずチューブがタイヤからはみ出ていないか確認しましょう。

全周に渡り問題がなければ、ポンプを用意し、空気を入れていきます。

空気を入れてゆくと
パンっ という音がして、

タイヤのビードがリムに嵌っていきます。

必要とする空気圧まで入れたら、タイヤのビードが全周に渡り嵌っているか確認しましょう。

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上の写真の様に、タイヤサイドのラインが途中でリムに隠れてしまっている場合は、ビードが嵌りきっていない状態です。

自然にビードが上がってくる場合もありますが、もう少しく空気を足してあげるとビードが上がり、リムに嵌ってくれます。

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少しづつ空気を足しながら確認しましょう。

リムにタイヤが嵌ればタイヤ交換は完了です。

あとはホイールをフレームに戻せば完成。

 

新しいタイヤに関してですが、物によっては使いだしたばかりだと、グリップが利きにくい事があります。

これは新品のタイヤの表面がツルツルしていたりするので起こるのですが、走って表面が若干磨耗すればグリップが効くようになります。

特にウェットな路面を走る際は気をつけましょう。

 

タイヤ交換についてのまとめ


最後にポイントを纏めます。

・タイヤビードをリムの外側に外すにはタイヤレバーを2本使い、梃子の原理で押し出す。

・タイヤをリムに上げる時は、バルブの反対側から上げてゆく。

・タイヤビードが上がらないときは、タイヤビード全体をリムの中央に寄せる。

・ビードが指で上がらないときは親指の下の手のひらの腹の部分を使い押し込む、

・空気を入れる前に、タイヤからチューブがはみ出ていなか確認する。

・空気を入れたらタイヤビードのラインが出ているか確認する。