金色への道

湘南のロード乗りの徒然

パワーが戻りつつある兆し。SSTトレーニングの効果を感じた矢先に…

今年の4月に体調を崩して以来パワーが落ちていました。

昨年の富士ヒル時では、232WのFTPでシルバーを獲得できましたが、今年の富士ヒルのときは、恐らく190W程度のFTPに落ちていました。

その後は練習もしてけどパワーは停滞しており、8月頭に計測したFTPでは205W。

トレーニングをしているつもりなのに、以前のパワーが継続出来ず歯痒い思いをしていました。

正直、自転車をやめようかとも考えたくらい…


そこで練習メニューを見直しました。

VO2MAX や無酸素などの高強度は、週末の実走でカバーするものと考え、室内ローラーではパワートレーニングの基本とも言えるSSTのみに焦点を当てた練習をする事にしました。

SSTとは、スイートスポットトレーニングといい、FTPの88〜94%の出力で巡航するトレーニングです。

自分場合、だいたい85〜95%を目安にしており、現状では
180W〜190WがSSTの領域。

そのレベルで、
20分 × 2セット

を基本に、3セットにしたり、1セットの時間を25分に伸ばしたりします。

セット間のレスト走ではFTPの50〜60%前後の回復走を8〜10分行います。

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一度の練習でのトータルタイムは1時間〜1時間半。

これを週3か4で2週間行いました。

まだ始めて2週間ほどですが、実走でのパワーの持久力が改善している気がします。

SSTのトレーニングを開始して1週間ほどで湯河原から椿ラインを登りましたが、その時の20分間の最大パワーが223W。

単純計算ですか、223Wの95%で211Wが仮のFTPとも考えられ、短期間ですが向上が見られました。

またその1週間後に日に湘南平でTTを行なってみましたが、平均300Wのキープができ2年ぶりに自己のタイムを更新する事ができました。

 

SSTの練習は地味で起伏がなく、正直飽きやすい面があります。


そのため続けるのはなかなか辛い事もありますが、自転車競技を行う上で、大切な領域の持久力を鍛える事が出来るようです。

また、身体的に倒れこむ程キツイ訳でもないので、やろうと思えば翌日も続けられます。

基礎的な持久力をつけるにはもってこいの練習だと思います。


この調子でしばらくSST領域の練習を根気よく続けたいと考えておりました。

が…

昨日、参戦した富士チャレンジで落車に巻き込まれ、負傷。

凹みます。

富士チャレンジについては、また書きます。

Gearoop ビッグプーリーを購入。取付とインプレ。

以前、フォーリアーズのビッグプーリーを使っていてそれなりの効果を感じていたものの、少し前にデュラエースR9100のリアディレイラーを導入してから、オリジナルのプーリーのまま使用していました。

先日、見に行ったオリンピックテストレースで撮った写真を見てみると、海外選手もビッグプーリーを使用している方がそれなりにいて気になりました。

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やはり、効果があると感じるのでしょうね。


一般的にはビッグプーリーキットは高価です。

 

バーナー

セラミックスピード

カーボンドライジャパン
リディア
トーケン

どれもこれも、デュラエースの機械式ディレイラーの倍を優に超える値段です。

本来、プーリーの大型化による回転抵抗減少と、セラミック等のベアリングの高性能化は別の次元の話のはず。

それをセットにしたがため値段が上がっている?上げている?ような高価格です。

なので、ビッグプーリーを導入したいけど、これらの品の購入は辟易としてしまいます。

国内で買える物で比較的低価格な物は、TNIのビッグプーリー。

一応1万円代で買えます。

 

by カエレバ

この辺りなどの物で安く買える機会があればなぁ考えていました。

そんなとき、サイクリングエクスプレスを見ていたところ、ギアループ社という、台湾メーカーのビッグプーリーを発見。

【シマノ用】gearoop All New Modified Ceramic Derailleur Cage for Shimano

 

値段も1万円以下。
しかもセラミックベアリング搭載とのこと。

まとめ買いセールもやっていたので、さっそく購入してみました。

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ガイドプーリーは13T
テンションプーリーは16T
と、ビッグプーリーとしてはスタンダードなプーリーの歯数です。

プーリーのベアリングはフルセラミックではなく、ボールベアリングのボールのみがセラミックらしいです。

(フルセラミックバージョンをあったが品切れ中)

 

回転性能的には、指で回すと1,2秒で止まってしまうので、それほど感動はありません。

しかし、シマノ純正の物より明らかに回り、抵抗感は少なく感じます。

取付に関しては、それほど難しくはありませんが、小さめなトルクスねじがあるので自分で交換を行う際にはこのねじ用のT型トルクスレンチ(T8サイズ)が必要となります。

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また、プーリーケージはバネで動作するので、取付外し時に手を挟んで怪我をしない様、注意が必要です。

 

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色もほぼブラックなので、主張は少なめですが、渋くて良いです。

チェーンの長さについては、2コマプラスで大丈夫でした。

プーリーが大きくなったため、リアディレイラーのBテンションボルトを調整してやる必要が出てきます。

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R9100になり、このBテンションボルトの効きが非常に良くなりました。

以前のモデルでは、回しても動いているのかプーリーケージが動いているのかいないのか分かりずらかったのですが、R9100からは動いているのが、一目瞭然。

シフターやフロントディレイラーもですが、R9100世代になってから、機械的な性能がかなり向上しています。

変速が11スピードのままでしたので、登場時のインパクトはあまり大きくなかったように思いますが、構造的にかなり進化しています。

まだ、R9100を始めR8000,R7000のコンポネートに触った事のない方は、一度触ってみるとその進化に非常に驚かれるかと思います。


話をビッグプーリーに戻します。

重量についてですが、ビッグプーリーキット単体での実測は計り忘れてしまいました。

カタログ上では 61g となっています。

取り外したデュラエースのプーリーとケージは 45g。

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カーボンのケージのためか、流石に軽量です。


変速についてですが、室内での調整では特に問題ありませんでした。

が、実走ではシフトダウンの際、チェーンが上がり切らず、チャカチャカ言う事もありました。

R9100リアディレイラーのガイドプーリーは歯の高くなり、しっかりとチェーンと噛み合うようになっています。
このためもあるのか変速がカッチリ決まります。

対してギアループのプーリーは、これまでの出回っている形状の物で、アルミ製で肉抜きのされたプーリーになります。

この辺りの影響もあるのかもしれません。

しかし、調整次第だとは思いますので、使いながら微調整してゆけば問題ないレベルです。


さて、1番の効果とも言える、ビッグプーリー化による、抵抗感の違いですが、これははっきりと分かります。

特に漕ぎ出し時の軽さは、すぐに分かりました。

ビッグプーリーによる恩恵が高くなるのは、プーリーケージがクランク側に引っ張られチェーンのテンションが高くなる、ギアの組み合わせの場合です。

すなわち、アウターローやそれに近い組み合わせの時。

信号などで止まる際、フロントギアをインナーに落とさない場合は、リアをローから2枚目又は3枚目あたりまでギアを下げると思うのですが、その様なときでもスムーズに再スタートできる気がします。

たまにフロントをインナーに落としたと勘違いするくらい。

これだけ違うのであれば、走行時でもかなり恩恵を受けているかと考えられます。

実際、脚良く回まり、調子が良く感じました。

感覚は人それぞれですので、皆が皆、効果を感じるかは分かりませんが、自分としてはビッグプーリーを導入して正解だったと思っています。

 

ビッグプーリーが気になっている方は是非チェックしてみてください。

 

GIRO Factor Techlace インプレッション

半月以上前に購入したGIRO のジュース Factor Techlace 。

 

GIRO Factor Techlace

盆休みの期間に時間が取れたので、ようやくクリートのセッティングと、実走で使う事が出来ました。

まず、クリートをつけた状態で重量を見てみます。

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左右両方とも244gでした。
サイズは40です。

ちなみにこれまで使用していたシマノのRC7は

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片側のみで284g

単純計算で片脚で44g、両脚で88gの軽量化になりました。

なかなか侮れない数字ですね。


履いた感触としては、くるぶしの下に当たる部分に、クッションが厚めにあり、履いた瞬間は若干違和感がありました。

しかし、自転車に乗って回してしまえば、全く気になりません。

むしろ、そのクッションのお陰で踵がしっかりと支えられいる感じです。


ソールは、Easton® EC90 SLX2 カーボンファイバーアウトソール となっていて、いかにも剛性あります! って感じです。

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正直、自転車上でのソール剛性はあまり分からないのですが、厚さの違いはすぐに分かりました。

ソールの厚さの正確なデータが分からなかったので感覚的にですが、シマノ RC7と比べ2,3mm薄いように思います。

そのため、サドルを2,3mm下げる必要がありました。


また、クリート位置について、私は若干踵よりが好みのであり、GIROのジュースのは取付穴が可動しないため、クリート位置が出るかどうか不安でしたが杞憂でした。

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先日、ヤビツ峠を含めた100kmを超えるライドを行い、途中クリートを調整しつつ走りました。

脚や膝の痛みは特に出ずに走れましたが、1つ問題が。

通気性が悪い。


この日は30℃を超える熱さであった事もあり、環境も良くはなかったのですが、足が蒸れるような感覚を覚えました。

GIRO Factor Techlace のソールには一応、通気のための穴はあります。

しかし、アッパーには小さなパンチング穴が開いてはいるものの、メッシュなどは使われておらず、通気性はイマイチです。

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真夏に、特に汗の乾きにくい室内ローラー練で使用するには、ちょっと厳しいかもしれません。


シマノRC7の場合、アッパーに通気のためのメッシュがあり暑い日でも比較的快適です。

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逆に言えば、GIRO Factor Techlaceは、真夏以外の時期には向いているかもしれません。

冬場のトゥーカバーやジュースカバーの出番が減る可能性もあるような気がします。

 

以上、GIRO Factor Techlace のファーストインプレッションでした。