ロードバイクのホイールのリム幅が徐々に大きくなっており、ディスクブレーキモデルのチューブレスホイールは今やリム内幅21Cがスタンダードになりつつある昨今。
先日フルクラムからワイドリム化されたスピードシリーズの最新モデルが発表され、メジャーなロード用ホイールメーカーのロード用ホイールが、現代的なスペックの物が出揃ってきた感があります。
今回はメジャーなホイールメーカーやこれからメジャーになってくるであろうメーカーのホイールをいつくかピックアップし、重量、幅やリムハイトなど、比較出来るスペックをまとめてみます。
1、FULCRAM
SPEED42
リムハイト:42mm
リム内幅:23mm
リム外幅:29.3mm
スポーク:F24/R24
前後セット重量:1410g
ハブベアリング:USB
参考価格:42万円
SPEED57
リムハイト:57mm
リム内幅:23mm
リム外幅:29.3mm
スポーク:F24/R24
前後セット重量:1495g
ハブベアリング:USB
参考価格:42万円
フルクラムのハイエンドロードホイールはしばらく、SPEED40とSPEED55のままで内幅19Cのままでしたが、遂にワイドリムに進化したSPEED42とSPEED57が発表されました。
共にリム幅は同じでその内幅は23Cと、かなりワイドになってます。
また前モデルより2mmリムハイトが高くなっていながら軽量化もしっかりと達成。
28Cのタイヤと合わせることにより、空力、転がり抵抗、快適性を大幅に改善し、さらにハンドリングも良くなったホイールとの事です。
以前より精度が高く頑丈なホイールを造るフルクラム。
永く使え見た目も良いホイールを探しているならば、是非とも検討したいホイールです。
2、Campagnolo
HYPERON ULTRA (チューブレス)
リムハイト:37mm
リム内幅:21mm
リム外幅:27mm
スポーク:F21/R24
前後セット重量:1240g
ハブベアリング:CULT
参考価格:約60万円
カンパニョーロのローハイトホイールの名作ハイペロンの現代版ハイエンドホイールです。
カンパニョーロではBORAシリーズがありますが、トップグレードのBORA ULTRA WTOは未だリム内幅が19C。
新しいハイペロンはリム内幅が21Cのワイドリムに、リムハイトは37mmとミドルハイトとなり、ヒルクライムだけでなく、平坦でも空力を得られる万能ホイールへと進化。
ホイール重量も1240gとこれまでのチューブラーホイールと比較しても、遜色の無い軽量さ獲得しています。
ベアリングもカンパニョーロの誇るCULTベアリングを採用したULTRA仕様。
カンパニョーロ独自の3Gスポークを非採用ですが、走行性能だけでなく高級感溢れるそのルックスで所有欲も満たしてくれる一品です。
3、MAVIC
COSMIC ULTIMATE 45 DISC
リムハイト:45mm
リム内幅:19mm
リム外幅:25mm
スポーク:F20/R20 、R2Rカーボンスポーク
前後セット重量:1255g
ハブベアリング: 密閉型カートリッジベアリング
スポーク:カーボン
参考価格:約52.8万円
ホイールの大手メーカーであるマビック。
ピックアップするしたのはハイエンドホイールとして2023年に発売されたコスミックアルティメイト45。
特殊なカーボンスポークを使用し、45mmのハイトながら1255gと超軽量で、登りでも平坦でもオールラウンドに使用できる、正に究極のホイール。
マビックの最高の職人によるハンドメイドで生涯保証としています。
惜しむらくは、リム幅が狭い事。
他社が内幅21Cがスタンダードになっている状況の中、最新モデルが19Cとはなかなか保守的。
その分細めのタイヤもイケるので、23Cのタイヤを履いてヒルクライム中心に使用しても面白いかもしれません。
またスポーク数が独特で、前後ともに20本とディスクブレーキのホイールながらスポーク数が少なくなっており、45mmのリムハイトと相まって空力的なメリットがありそうです。
4、Shimano
DURA-ACE WH-R9270-C36-TL
リムハイト:36mm
リム内幅:21mm
リム外幅:28mm
スポーク:F24/R24
前後セット重量:1350g
参考価格:約29万円
DURA-ACE WH-R9270-C50-TL
リムハイト:50mm
リム内幅:21mm
リム外幅:28mm
スポーク:F24/R24
前後セット重量:1461g
参考価格:約29万円
シマノからはデュラエースグレードのホイール、2セットをピックアップ。
フルカーボンリムのチューブレス対応ホイールはおそらくシマノでは初。
保守的なイメージのあるシマノですが、昨今のワイドタイヤワイドリム化に伴い、内幅が21Cへ。
リムハイト36Cはヒルクライムや軽量ライダー向けで、50Cはオールラウンドに使える物となっています。
重量はチューブラー並の超軽量とはいきませんが、36C mmで1350g、50mmで1461gと十分な軽量さです。
そして、目を引くのが価格。
トッププロも使用するホイールながら、30万円を切る価格で、前述のヨーロピアンホイールに比べ目に優しく感じますねw
(発売された当初は23万円ほどだったのに値上げされてしまいましたが)
インプレッション的には、以前の乗り心地の良いシマノホイールというよりは、軽く反応が良い現代的なホイールへ進化したとの話があるので、リムブレーキ時代のシマノホイールとは印象が異なるようですので注意が必要です。
表でのまとめ
メーカー |
名称、型式 |
重量(g) |
リムハイト(mm) |
リム内幅(C) |
参考価格(万円) |
FULCRAM |
SPEED42 |
1410 |
42 |
23 |
42 |
|
SPEED57 |
1495 |
57 |
23 |
42 |
Campagnolo |
HYPERON ULTRA |
1240 |
37 |
21 |
60 |
MAVIC |
COSMIC ULTIMATE 45 DISC |
1255 |
45 |
19 |
52.8 |
SHIMANO |
DURA-ACE WH-R9270-C36-TL |
1350 |
36 |
21 |
29 |
|
DURA-ACE WH-R9270-C50-TL |
1461 |
50 |
21 |
29 |