金色への道

湘南のロード乗りの徒然

シマノ RD-R9100 リアディレイラーの調整ボルトについてのトラブル

シマノの機械式のデュラエースグレードのリアディレイラー RD-R9100 。

これをもう3年ほど使用しております。

そのシフティングの軽さや調整のしやすさは、先代のRD-9000と比べてもかなり進歩しており、同じ11スピードでもかなりの性能差があるように思えます。

しかし、使用しているうちに1つ問題が起こりました。

ワイヤーの張りを微調整するアジャストボルトが空転するという問題です。

f:id:maejii:20210325074748j:image


基本的な構造として書くと、アジャストボルトはリアディレイラーのワイヤーの張り具合を調整する物で、正ネジの構造となっています。

調整方法は、反時計回りに回すとワイヤーが引っ張られ、プーリーとそのガイドプレートは内側(ホイール側)に動きます。

逆にアジャストボルトを時計回りに回すとガイドプレートは外側へ動きます。

これにより、シフトレバーを操作した際の、プーリーの位置を微調整します。


今回RD-R9100で発生した問題は、このアジャストボルトをいくら回しても調整が効かないという事態です。


そして原因は、この部品にありました。

f:id:maejii:20210325074946j:image

この部品はネジのあるボルト(A)と環状の物(B)の2つのパーツに分かれます。

f:id:maejii:20210325074810j:image

正常な場合で調整するときは、Bを回す事によりその出っ張りが、ボルトになっているAの側面にある窪みに引っ掛かりAが回り、ワイヤーのテンションを調整できます。

しかしアジャストボルトの空転は、この引っ掛かりが使っているうちに甘くなってしまい、Bのパーツのみが回ってしまい、ボルトAが回らず調整が効かないという状態でした。

この現象は、どうやら初期のDR-R9100とアルテグラのDR-R8000で起こっているようです。

最近のロットに関しては、改良されているとの事ですが、シマノ公式からのアナウンスは特に無いようです。

この辺りは相変わらずのシマノですね。

このアジャストボルトは一応、スモールパーツとして、入手可能な物なので購入する事もできますが、今回自分は接着剤でAとBの部品をくっつけてしまう事で解決できました。

接着剤は屋外でも使える強力な物を使用。

 

RD-R9100やR8000の等のリアディレイラーでアジャストボルトの調整がうまく行かない方はボルトを取り外して、ちゃんとこの部品が噛み合っているか確認してみてください。

 

 

 

 

TOKEN ニンジャBBの回転が渋かったので改造してみた。

 以前、このブログでも書いた、TOKEN のボトムブラケット NINJA BB。

f:id:maejii:20210321120742j:image

私が購入したときは、まだ出始めたばかりだったので、取扱の情報も少なかったのですが、現在は国内代理店を介して国内の販売店でも購入できるようになっているみたいです。


NINJA BBをしばらく使用していて、大きな問題はなかったのですが、思うより回転が渋い気がしていました。

クランクを取り出して、ベアリング周りをグリスアップしてみても、感じは変わらず。

圧入されているカートリッジベアリングの回転もスムーズで問題さなそう。

f:id:maejii:20210321120850j:image

…ですが、問題と思われる物がありました。

このベアリングのカバーです。

f:id:maejii:20210321120828j:image

どうも、このカバーを取り付けてクランクを入れると、回転が渋くなってしまうように推測できす。

防水防塵性を重視したのでしょうが、このカバーの影響で、ベアリングの回転性能が活かさせていないように思われます。

自分のNINJA BBは初期の物ですが、最近の物はどうなんでしょうか。

 

と、まぁそんな事があっためNINJA BBは外して、ここしばらく他のボトルブラケットを使っていました。


そのNINJA BBを今回、弄ってみました。

その内容とは、

ベアリングを日本のベアリングメーカーの物に交換。

そしてカバーを取り付けました。

ベアリングはNTN製の6805型のスチールベアリング。

f:id:maejii:20210321120922j:image

f:id:maejii:20210321121002j:image

 

このベアリングはLLBというタイプで、ベアリング球とシールが非接触となっており、かなり回転性能が高いです。

ただし、このカートリッジベアリングは内径が25mmとなっており、このままではシマノクランクの24mmアクスルが合いません。

そこで、このようなベアリングカバーが必要となります。

f:id:maejii:20210321121041j:image

これをベアリングに取り付ける事によりシマノクランクが取り付けるられます。

このベアリングカバーは、アリエクスプレスで購入しました。

ja.aliexpress.com

ほんと何でもあります、アリエクは。


改造するには、まずは元々圧入されているトーケンのベアリングを外します。

取り出すには圧入出用の工具があると簡単に取り外せます。

f:id:maejii:20210321121110j:image

こういった工具をいくつか持っているのでうまく組み合わせると、ボトムブラケットだけでなく、カートリッジベアリングの圧入出が出来たりします。


プレスフィットBBボトムブラケット リムーバー&インストレーション bb86 bb90 BB30 BB386 PF30BB

 

f:id:maejii:20210321121205j:image


元のカートリッジベアリングをはずしたら、新しいNTN製のベアリングを圧入します。

f:id:maejii:20210321121301j:image

外径は同じなので、問題なく圧入完了。

 f:id:maejii:20210321121318j:image

そして、ベアリングカバーを取り付ける。

f:id:maejii:20210321121401j:image

ちょっと手間取りましたが、取り付け完了。

BBシェルの内径とスペーサーカバーの外径はぴったり。

もちろん接触はしていないので、回転を妨げません。

ただ、防水防塵シール性はなく微妙な隙間があるので、自転車に組み付けた場合には、メンテナンスの頻度は増やした方が良さそうです。


まぁ、とりあえずなかなか上手く交換が出来ました。

改造というか、ベアリングの交換といった内容ですが、参考にする方は自己責任でお願いしますね〜。

 

 

SUPACAZ FLY CAGE ANO スパカズの超軽量アルミ製ボトルケージかいいぞ!

f:id:maejii:20210313105218j:image

スパカズのボトルケージがなかなか良いです。

 

金属製なのに、カタログ値18gとカーボンにも勝る軽量性。

f:id:maejii:20210313105314j:image

実測も18g。

 

見た目もシンプル且つスタイリッシュ。

カラーも色々あります。

値段もカーボン性に比べれば手頃な2000円ほど。

 

SUPACAZ スパカズ FLY CAGE ANO フライ ケージ ANO ボトルケージ

 

オイルスリックとかのカラーが凝ったヤツは4000円くらいしてしまいますが。

 

SUPACAZ スパカズ FLY CAGE ANO Limited フライ ケージ アノ リミテッド ボトルケージ 限定

 


ボルトケージって地味なパーツですが、気にし出すとなかなかコレという物が無かったりします。

ロードバイクに乗り始めてからは、何となくの見た目でエリートのカスタムレースというボトルケージを使っていました。

このボトルケージは比較的柔軟な樹脂で出来ており、出し入れもし易く、良いボトルケージでした。

しかし色々(無駄な)知識がついてくると、その重さが気になってきてしまうのです。


(たかが40g軽くなったところで、速くなれねーだろ) 

とか遠くで聴こえそうですが


まぁそれで、カーボンのボトルケージなんかに手を出すのですが、カーボンのケージって柔軟性があまりなく、ボトルの出し入れがけっこう大変だったりするのです。

(また、無駄遣いかよ)

また、どこからか声が…

ボトルとの相性もあったりするし!


さておき、そこで、このスパカズのFLY CAGE ANO!

このボトルケージ、薄いアルミ製で割と簡単に手で曲げられます。

なので、ボトルの締め付け具合を自分で調整出来てしまうのです。

f:id:maejii:20210313110423j:image

ただ、あまり何度も曲げを繰り返すと折れる恐れもありますし、メーカー公式では無いので、この調整はあくまで自己責任です。

まぁ簡単には折れそうもないと思いますが。

 

このスパカズのボトルケージの気になる点はとしては2点。

ボトルの窪みに掛かる部分がないので、グラベルなどの荒れた道は苦手かも。

これまで普通に走っていて、ボトル類が飛び出してしまったことはありませんが、しっかりハマっている という感覚は薄いです。

もう一つはスタックハイトが低く、フレームに付属している通常のネジだと出っ張ってしまうため、ボトルケージに付属しているネジを使う必要があります。

f:id:maejii:20210313110554j:image f:id:maejii:20210313110640j:image
FLY CAGE ANO付属のネジ フレーム付属のネジ

もしくは、別途低頭ネジを用意して使うか。

ボトルケージを固定するネジは4mmの六角レンチを使用する事が多いのですが、このスパカズのケージ付属のネジは3mmの六角レンチを使用しなければなりません。

というように多少気にかかる部分もあるものの、ボトルケージとしては気に入っており、もう1年以上使用しています。

サイドから見た時のシンプルさも人気の理由です。

f:id:maejii:20210313105541j:image

 

価格もカーボン程ではなくとも、軽量性ではカーボンに勝るボトルケージ、

SUPACAZ FLY CAGE ANO
ヒルクライム好きとしてはこの軽量性は見逃せないです。

気になる方は以下からチェックしてみて下さいな〜