金色への道

湘南のロード乗りの徒然

ボトムブラケットハンガーのネジ山潰れとタップ切り ②

前回の記事では、ボトムブラケットハンガー(以下、BBハンガー)なタップを切り直すことになった経緯を書きました。

 

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今回は実践編です。

ネットで注文したシマノのボトムブラケットは2日で届き、HOZANのBBハンガータップは3日で届きました。
正月休みの最終日でしたが、何とか作業に取り掛かれました。

 

HOZANのBBハンガータップはこれ。

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早速、作業に取り掛かりました。

左用と左用の2つのハンガータップがあり、片方にはRH、もう片方にはLHとあったのでRHは右側のドライブトレイン側、LHは左側か と思いました。

しかし、間違えです。

説明書を見ると

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RHは正ネジで右回転。そのため左クランク側。

LHは逆ネジで左回転。そのため右のドライブトレイン側。

となっていました。

シマノのボトムブラケットとは表示が逆になるので、注意が必要です。


さて、施工に入ります。

左クランク側のBBハンガーのネジの状態です。

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こちらはネジ山は潰れていませんが、塗料が残った感じで、あまりキレイではありませんね。

作業をして行きます。

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タップ用の切削油はありませんので、汎用の機械油を塗りながら行いました。

 

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塗料が剥がれ、だいぶキレイに。

 

問題のドライブトレイン側のBBハンガーです。

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全く酷い状態だ!
誰がこんなことを!

… もちろん自分です。


機械油を塗布しながら恐る恐る、タップをねじ込んで行きます。

途中、抵抗があるところでは更に慎重に力を加えて行きます。

少し進んだら、一度タップを取り出し、切り屑を掃除して再びねじ込んで行く作業を何度か繰り返しました。

十分な深さまで、タップを進めることができたので、タップを取り出し掃除して様子を見てみました。

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だいぶキレイになりました。

 

HOZANを工具は流石に精度が高く、真っ直ぐに入って行ってくれるので、使いやすかったです。

おかげで無事BBハンガータップのネジを修復する事が出来ました。


本当は面取りもするべきでしょうが、これも専用工具が必要なので、今回は面取りはせずにボトムブラケットを取り付けます。


締め付け工具を使わずに手だけでも、ある程度までスムーズにねじ込むことが出来ました。

 

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最後は左右ともしっかりと工具で締め付け完了。

初のBBハンガーのタップ切り作業でしたが、問題なく出来たと思います。

 

この後、クランクを取り付け、新しいチェーンを張り、シフトワイヤーを取り付けディレイラーの調整など、残った作業を行い、夕方には何とか乗れる
状態まで仕上げることが出来ました。

一時はどうなる事かと思いましたが、翌日の通勤に支障をきたす事がなく、一件落着。

バタバタとした正月休みになってしまいましたが、おかげでお酒を飲み過ぎることは無かったため体調は良いです 笑

最後までお読み頂きありがとうございました。

ボトムブラケットハンガーのネジ山潰れとタップ切り ①

タイトルの通りボトムブラケットハンガー(以下BBハンガー)のタップを切り直しを初めて行いました。
というか行わざるを得なかったのです。

このような状況になってしまった経緯を記します。

年末年始の休みで、通勤用自転車のメンテナンスを細かなところまで行う事にしました。


通勤用のロードですが、約2年間チェーンのオイル注し以外はほぼノーメンテ。

2000〜2500kmほどの使用距離ですが、雨の中も走っており、流石に消耗品類も交換しなければならなく、スプロケやチェーンリングの汚れも酷い状態でした。

作業としては
・ブレーキシューを全交換
・駆動系は取り外し洗浄
・チェーンとスプロケを交換
・ワイヤーはリアのシフトワイヤーを交換
・ハンドル及びバーテープの交換(ハンドル幅を変更したかった)
・ボトムブラケットも場合によっては交換

を行うつもりでした。

 

ボトムブラケットもチェックしましたら、回転に多少のザラつきがありました。

交換用のボトムブラケットを用意していたので、せっかくなので交換することに。

しかし、これが地獄の一丁目でした…。


BBハンガーはネジ式のJIS規格の一派的な物。取り付けてえるボトムブラケットはシマノのロード用です。

外そうとしましたが、これがなかなか外れない。

シマノのボトムブラケットは回転方向が書いてありますので、回転方向を確認して力をかけます。

しかし、ダメ。

樹脂製の冶具が壊れかけました。

回らないのでブレームとボトムブラケットの間に、クレ556を何度か注し様子を見て、再チャレンジ。

何とか外れました。


フレームのBBハンガーのネジを見てみると塗装が残ったような状態で、あまり綺麗ではありません。

まぁ、何とかなるだろうと、クリーナーで掃除して、グリスを塗り新しいボトムブラケットをねじ込んでいきます。

しかし、上手く入っていきません。

慎重に行っていたつもりでしたが、何度もねじ込もうとしたため、BBハンガーのネジ山が潰れてしまいました。

さらに無理矢理ねじ込もうとして、被害は拡大。(やってはダメでしょ。反省。)

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という訳で、二進も三進も行かなくなりました。

途方に暮れましたが、このままでは仕事始めの通勤に支障が出ます(>_<)

自転車屋に持って行ってもいいけど、お世話になっているショップは、6kmほど距離があります。

都合が悪いことに事情があり車がない状態なので、運ぶことができません。


とりあえずネットで新しいボトムブラケットとBBハンガーのタップ切りを検索…

シマノのロード用ボトムブラケットは、2000円前後でありました。

 


シマノ ボトムブラケット SM-BBR60 BSA 付属/TL-FC25

これで十二分です。


問題はBBハンガー用のタップ切り。
見つかりましたが、専用品のため値段が高い!

ハンドルが付いた物だと4,5万もします。ちょっと無理 泣

 

安いもので、HOZANのこれ

12000円前後です。

ヤフーショッピングで探し、なるべく早く出荷してくれそうなところで注文しました。

年末年始なので、届くまで時間がかかりそう 泣

正月早々、大変な事になってしまいました。


続きます…

 

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DT SWISS R20 Dicut をチューブレス化できるか

先日、MAVICのチューブレスホイールをしてから、チューブレスの乗り心地が忘れられません笑

ホイール買うか!?
いや、今は厳しいなぁ
と思っていました。

が、しかし、

家にあったホイール
「DT SWISS R20 Dicut 」
調べるとチューブレスレディ である事が判明。

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元々は完成車に付属のホイールですが、3カ月ほど使用しその後カーボンホイールに交換したためあまり使用していませんでした。

アルミホイールですが、重量が前後で1600gほど。ハブはもちろんDT SWISS製なので良く回わる良いホイールです。
見てくれは地味ですが。


リムにはTUBELESSとは書いていませんが、ちゃんとチューブレスレディの証があります。

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という事で、チューブレス化に挑戦してみました。


用意したのは


・シュワルベ ONE チューブレス 25Cのタイヤセット(タイヤ2本とシーラント、ビートワックス、バルブコア回しのセット)

・NUKEPROOFのバルブ

・チューブレス リムテープ(eBayで買った台湾製の無印品)


まずはフロントから挑戦。

チューブレスリムテープを二重巻きに。
ちょっと幅が足りない気もしましたが、このままいってみます。

タイムはチューブレスモデルだけあって硬い。でもIRCのタイヤレバーを使い、セットすることができました。

さあ、ここからが問題。
チューブレス用のブースター付きポンプは無いので、通常のフロアポンプでやります。

フロアポンプはクランクブラザーズのスターリングフロア という物で、高圧と低圧の切り替えが出来るタイプです。

クランクブラザーズ スターリング フロアポンプ

低圧モードだと空気量を多く充填できるので、これでタイヤのビートが上がる事を期待しましたが…

やはりダメ。

全くビートは上がりません。


何度やってもダメなので、もったいないけどまとめ買いしておいたCO2ボンベでチャレンジ。

上がりました!

やった!

ビートが上がったので、一度空気を抜いてシーラントを入れよう と思い空気を抜いたら…

ビートが落ちてしまった!

(泣き)

ポンプでチャレンジしますが、やはりビートは上がらず。

再びCO2ボンベを使うのはもったいなすぎる。


色々考えた末、他のホイールに嵌めてあるタイヤとチューブの空気を、一気に噴射してチューブレス化するホイールに送り込む方法を思いつきました。

他のホイールをタイヤブースターとしてしまう方法です。

そこで家にあった物で、こんな物を作ってみました。

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上も下もプレスタバルブ用の口となっています。


これで、他のホイールをタイヤブースターポンプとして、チューブレス化するホイールR20 Dicutに一気に空気を送り込む算段です。

タイヤブースターポンプ(以下、偽タイヤブースター)とするホイールのチューブへ10BAR超の空気を充填し、先ほど作った中継器具で、R20 Dicut空気を送ります。

 

チャレンジして3回…

なんとビートが上がりました!


空気を抜くとまたビートが落ちてしまいそうなので、10BARほど空気を充填し、暫し放置することにしました。

 

そして、次の日。

空気圧をチェックしてみると、6.5BARほどまで落ちていました。

一度空気を抜きます。

ビートは一部だけ落ちているような感じですが、大方リムにハマっています。

このまま、バルブコアを外しシーラントを入れ、偽タイヤブースターで空気を入れました。

空気圧を7BARほど入れ、また翌日に様子見てみました。

空気圧は6.5BARほど。

とりあえずは成功した様子です。


フロントホイールのチューブレス化、なんとか成りました。


さて、リアホイールです。

フロントのホイールの作業と平行して、リアホイールの作業も行なっていました。


 


結果としては、リアホイールのチューブレス化は未だ出来ていません。

今のところ失敗です。

どうあがいても、バルブ周辺から空気が漏れてしまいビートが上がり切りません。

偽タイヤブースターや、CO2ボンベでやってみても、バルブ周辺の空気漏れが止まりません。

リムテープを張り替えてみてり、バルブの止めネジをきつく締めてみたりバルブにグリスを塗ったり、ネットで調べ色々な事を試しましたが、ダメでした。

DT SWISS R20 Dicut のフロントホイールとリアホイールの違いですが、リアホイールのみ、リムは左右非対称のオフセットリムとなっています。

そのため、ニップルを入れる穴がリム内側の端の方のビートがハマる箇所まで、せり出ています。

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このためか、どうしても通常の左右対象のリムに比べ、ビートがハマり辛く空気も抜けやすいように感じます。


もしかしたら、まだ何か方法があるかもしれませんが、一度諦めることにしました。

申し訳ありません。

もしこのDT SWISS R20 Dicut でチューブレス化に成功したという方がいらっしゃれば、御教示して頂けるとありがたいです。


フロントホイールのみチューブレスになっちゃったけど、どうしようこれ。

考え中(>_<)


最後までお読み頂きありがとうございました。