ロードバイクのケーブルを作る日本のメーカー「日泉ケーブル」。
自転車のケーブルを作る専業メーカーとの事で話題になっていたので、今年の初め頃にAmazonにて購入し、組み付けてみました。
この日泉ケーブルのアウターケーシングの特徴は、しなやかさにあります。
シマノのアウターケーシングに比べ、柔らかく、取り回しが楽です。
写真はシフトケーブルですが、簡単にぐんにゃり曲がります。
最近、アウターケーシングがハンドルやヘッド周りに露出しないフレームが増えてきており、そのようなフレームでのアウターケーシングの取り回しに、適しているように思えますね。
また外被も弾力があるためケーブルが原因で、フレームにキズや塗装ハゲを作ってしまう事が少ないのが特徴の1つ。
日泉ケーブルに変えてからフレームのヘッド周りに保護シールやプロテクターを取り付けていませんが、半年以上経ってもケーブルによる傷はありません。
ちなみにこのシフト用のアウターケーシングは、一般的なシフトケーブル用のケーシングと違い、構造がコイル状になっています。
構造的にはブレーキワイヤーのアウターケーシングと同じです。
変速性能に対し、どのように影響があるか気になりますが、しなやかで取り回しのし易さにこの構造が関係しているように思います。
ちなみに私が使用したシフトケーシングは、スタンダードタイプとの事で、剛性を上げたタイプの物もあるので、購入の際は注意が必要です。
日泉のインナーケーブルも、これまたしなやかです。
普通のインナーケーブルは芯線が19本なのに対し、日泉のSP31インナーケーブルは芯線が31本あります。
ケーブル自体もしなやかで、表面を触っても非常に滑らか。
また、切れ難く耐久性が高いとメーカーでは謳っております。
確かに使用頻度の高いリアディレイラーのシフト用に使用していますが、10ヶ月ほど経過した今も問題なく使用できております。
ちなみにシマノのインナーケーブルは1年前後でシフトレバー辺りで切れてしまう事が多いです。
日泉のSP31インナーケーブルは、今のことろ、切れる気配は無く使用できており、どの程度持つか気にしているところではあります。
このインナーケーブルは、特許と生産の都合により台湾で製造しているとのこと。
噂ではアリゲーター社で製造しているとの事です。
さて、肝心なシフトやブレーキの引きについてですが、これはチューニング次第なので、なんとも言えませんが、引きの軽さはシマノ デュラエースケーブル類から交換した際に、大きな差は感じられませんでした。
価格がデュラエースに比べ安く入手でき、ケーブルの見た目や色でドレスアップできる所は良いところではあります。
それほど高価ではありませんので、気になる方は一度試してみると、そのしなやかさに驚くと思います。