金色への道

湘南のロード乗りの徒然

グロータック GT-Roller M1.1 ファーストインプレッション ③ 負荷とPTZについて

サポートサイクリストとしてグロータック GT-Roller M1.1 を室内の練習で使用しております。

ファーストインプレッションとして、GT-Roller M1.1 についての3回目の記事になります。

前回は、その走行感について書きました。

 

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今回は、GT-Roller M1.1の負荷とPTZという機能について書きます。


通常の固定ローラーの場合、絶対的に安定した状態で、かなり強い負荷をかけることが出来るので、パワートレーニングに向いています。

しかし後輪が固定された状態でのペダリングは、実走での荷重移動が加わるペダリングとは乖離を感じる事がしばしばあります。

また、フレームのシートステーに負荷がかかるため、細身のシートステーを持つカーボンフレームでの使用は、あまり好ましいものではありません。

メーカーによっては、固定ローラーでの使用を非推奨としている場合もありますので注意が必要です。

また、特にスプリント的な大きなパワーを出す場合、細身のシートステーを持つカーボンフレームだと、明らかに撓みます。

体重が58kgほどの自分でも、撓みを感じてしまうのだから、体重のある方だと、もっと怖いのではないかと思います。


そこで、この GT-Roller M1.1 のような前輪を外しフロントフォークを固定するタイプのローラーだと、そのような不安は無くなるので、パワートレーニングも安心して可能となります。

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さて、この GT-Roller M1.1 ですが、フライホイールがありません。

そのためか負荷のかかり方は、多少独特な感があります。

GT-Roller M1.1には、3段階の負荷が付いており、負荷が最大の3の場合、PTZ ペダリングテストゾーン という状態になり、時速30km以下だと回すペダリングを意識しないと、上手くクランクが回らなくなります。

これはフライホイールが付いていないため低速だと慣性が働かなくなり、不自然な走行感になってしまうためであり、そこでこの不自然な走行感の状態で、クランクの円運動を意識して脚を回してやることで、ペダリングスキルの向上を狙うというものがPTZになります。


PTZの不自然な負荷は、このフライホイールのない GT-Roller M1.1 の特徴でもあり、この不自然さは、負荷の設定が1と2でも、低速で走行すると僅かながら感じることができます。

GT-Roller M1.1 は自動負荷を追加し、スマートローラー化できるのですが、この独特な負荷のため、ズイフトのような勾配再現を必要とするバーチャルライドには向いていないと、グロータック自身も述べています。

スマートローラー化してみようかとも考えてもいたので、ちょっと残念なところではあります。

ただ、ペダリングスキルの向上を図るには非常に効果的と感じます。

GT-Roller M1.1 で何度か練習したのち、外での実走したときにペダリングの意識が変わっていた事が、自分でも実感できました。


負荷の強さについては、負荷1だと気持ちよくペダルを回す事ができるが、パワートレーニングをするには負荷が足りない

負荷が2だと、しっかりとした負荷がかかり、気持ち良くはペダルを回せませんが、200Wを超えたパワーを継続するには、丁度良い負荷です。

負荷3では30km/h以下だとPTZの有効になり、不自然の走行感になります。
自分の場合、30km/h以上出すには400W以上のパワーが必要で、完全にスプリントレベルになってしまいました。

また、負荷の切り替えスイッチが後輪の近くにあるため、負荷を切り替えるには一度降車しなければならないのが、苦しいところです。

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そこで、このGT-Roller M1.1にはオプションでリモートレバー という乗車したまま負荷を切り替えられる装置を取り付ける事ができます。

また、リモートレバーを使うと負荷の段階を、無負荷状態を含め9段階で調整できるようになるとの事です。

これは早く導入したいですね。

ただ、現段階ではまだ未発売となっていますので発売が待たれます。

 

という訳で、3回に渡り、グロータック GT-Roller M1.1 についてインプレッションを書きました。

GT-Roller M1.1の導入を考えている方の参考になれば幸いです。


最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

by カエレバ