金色への道

湘南のロード乗りの徒然

新105 R7100 Di2の重量と価格を比較してみる。

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シマノのサードグレードである105 DI2が9月10日に発売開始となります。

ただ、世界的な原材料の供給不足のため市場にどの程度流通するかはいまだ分かりませんね。

それはさておき、気になるのは重量と価格。

早速ですが、それらについておおよその概要と他のグレードとの重量の差をみてみます。

前提として、ディスクブレーキモデルでの比較で必ず必要となるパーツでまとめてみました。

 

105 R7100

 

URTEGRA R8100

 

DURA-ACE R9200

 

型式

重量(g)

 

型式

重量(g)

 

型式

重量(g)

STIレバー

(DI2、ディスク)

ST-R7170

423

 

ST-R8170

391

 

ST-R9270

350

フロントディレイラー

FD-R7150

142

 

FD-R8150

110

 

FD-R9250

96

リアディレイラー

RD-R7150

302

 

RD-R8150

262

 

RD-R9250

215

クランクセット(52-36)

FC-R7100

754

 

FC-R8100

711

 

FC-R9200

692

スプロケット(11-34)

CS-R7100

361

 

CS-R8100

345

 

CS-R9200

253

チェーン

CN-M7100

252

 

CN-M8100

252

 

CN-M9100

242

ブレーキキャリパー(F+R)

BR-R7170

282

 

BR-R8170

242

 

BR-R9270

230

ブレーキローター(F160+R140)

SM-RT70

254

 

RT-CL800

210

 

RT-CL900

210

重量合計

 

2770

 

 

2523

 

 

2288

 

 

バッテリーとケーブル類、BBは除いています。

105R7100 2770g
アルテグラR8100 2523g
デュラエースR9200 2288g

 

105とデュラエースの差は482g

105とアルテグラの重量差は247gとなっています。

 

次に価格。

これはアバウトに見ていきます、


新品105 R7100 Di2のグループセットの価格は約20万円

上位グレードのアルテグラR8100は約27万円

そして最上位グレードのデュラエースR9200は約45万円!です。

 

アバウトですが、105とアルテグラの重量差は250gほどで価格差はおよそ7万円。

105とデュラエースの重量差は500gほどでおよそ25万円になります。


この価格差を見るとアルテグラはバランスが良く見えますね。

デュラエースは高価過ぎておいそれと手が出せる値段でない…。


この価格設定だと、せっかくそれなりの金額を出してDi2を導入ならプラス7万円くらい出してアルテグラを買いたいなぁ と思わないでもないです。

単純計算で
フレーム 20万円
コンポネート 20万円
ホイール等 10万円

と、50万円くらいで車体が組める形。

既に発表されている完成車がありますが、普及グレードのカーボンフレームを使った物が大体50万円くらいの価格となっています。

 

GIOS ( ジオス ) ロードバイク 22 AERO LITE ( エアロライト ) NEW105 R7100 12S Di2 油圧ディスク GIOS BLUE 500

 

BOTTECCHIA ( ボッテキア ) ロードバイク 8AVIO REVO-DISC 7170 RS171 ( オッタビオレボ ) レッド/ブラック

 

正直、入門モデルとしては、正直ちょっと高すぎるような気もしますね。

 

105 Di2導入の注意点として、R7100のSTIは、コスト削減のためブラケットトップのファンクションスイッチが省略されております。

 

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写真はST-R8170のブラケット。

上部が凹んでおり、スイッチが内蔵されている。

 

105のST-R7170の場合

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画像はシマノの公式サイトの物だが、トップはのっぺりとしている。

 

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設定画面でも、スイッチはレバーの2つだけ。

 

またサテライトスイッチ等の後付けスイッチの拡張性も省略されています。

このスイッチやオプションの拡張性が不要であったり、単に機械式からの乗り換えなら、何も問題なく使用できるでしょう。

 

105のDi2化には賛否あるようですが、私的には良い事かと思っております。

まだまだ改善点のあるディスクブレーキですが、安全面を考えると導入するに越した事はありません。

慣れた人間からすればリムブレーキでも十分かも知れませんが、ディスクブレーキの操作性の良さ知ってしまうと、リムブレーキの操作性は油圧ディスクブレーキには敵いません。

 

ブレーキ性能については、ここでは多くは語りませんが、グラベルやシクロクロスで悪路を走ると如実に分かるかと思います。

疲れ方が全然違います。

 

安全性を考えれば、エントリーグレードだからこそ、ブレーキ性能の高いディスクブレーキを導入すべきですが、現状として機械式ディスクブレーキを選択すると、重量が嵩んでしまいロードバイクの魅力である軽快さが弱くなってしまうのが難点。

なので、電子制御のDi2ならば軽量さを損なわないため比較的、導入ハードルを下げるため、105のDi2化は歓迎すべきだとだと思います。

が、しかし。

グループセットで20万円は高いかなぁ。

リムブレーキ時代の機械式デュラエースと同じくらいの値段です。

では、幾らなら適正かと言われると難しいですが。

 

プロロゴの名作サドル ディメンションについて語ってみる。

もう既にスタンダードになりつつあるショートノーズサドル。

その中でもショートノーズサドルか流行り出した初期にプロロゴから発表され、ベストセラーと言っていいであろうサドルがディメンション。

 

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幅143mm、長さ245mmというサイズ感はサイズの一つの基準となりうる物であり、ショートノーズサドルの定番と言って良いでしょう。


私はここ3年ほど、このディメンションシリーズを使い続けていました。

サドルの座面は前後方向にフラットで、ショートノーズながら若干の前後の移動が可能。

またクッション材のパッドがサドルの後方から先端までしっかりと入っており、乗り心地が良く前乗りにも対応。


143mmの幅は坐骨が落ち着き、座り心地が良い。

特徴としては、V シェイプというVの字をした形状でありサドル前方に荷重をかけての、トルクをかけた力強いペダリングが行いやすい形です。

個人的には速いケイデンスで脚を回すより、低めのケイデンスでグイグイ踏むペダリングが好きな人には合うサドルかと思います。


このディメンションには幾つかのバリエーションがあり、私が長く使っているのは冒頭の写真の物でDimension CPC Nack というモデル。

 

これは、通常のディメンションにCPCという滑り止めシートが座面に貼られている物。

Nack というのは軽量なカーボンレール使用の事になります。

かれこれ、15000kmは走っているだろうと思われますが、ヘタリはほぼ無し。

滑り止めもしっかり効いており、振動の多いオフロードでもグリップしてくれるので現在はシクロクロス・グラベル用としてレギュラーのサドルです。

流石に擦れや傷などはありますが。

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重さは確か165gほどだったように思います。


ディメンションシリーズとして、最もスタンダードなのが、こちらのDimension Tirox

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レールがTiroxという軽量合金レール仕様の物です。

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プロロゴのサドルではお馴染みの軽量金属レールです。

 

重さの実測値は189gと座面のクッションがしっかり入っていて、さらに金属レールなのにこの軽量さ。

滑り止めがなく、座面は割とツルツルしています。


こちらも所有して3年ほど。
今は取り外していますが、また使用する様な気がして手放す気にはなりません。


もう一つ、通勤用のロードにも取り付けているディメンションがあります。

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これは、Dimension STNというモデルでレールに多少重量のある金属製で安価なモデルです。

座面はDimension Tiroxと同様なので、乗り心地も同じ。

 

通勤用なので、普通のチノパンやハーフパンツで乗る事がほとんどですが、サドル自体のパッド量がそれなりにあるため、お尻が痛くなる事もあまりありません。

重量は260gほどだったかと思います。

 


ディメンションには他にも、NDRというモデルがあり、これは通常の物よりパッド量を3mm増量したモデルがあります。

私はこのNDRの物も一時所有していました。

NDRモデルも基本的にはディメンションと元の形状は変わらないのですが、パッド量が増えたためか、左右方向に対してのラウンド感が若干強くなり丸みを帯びた形状になったように感じました。

乗り心地は通常モデルと大きくは変わらないのですが、表面のツルツル感とラウンド感が相まってお尻の位置が定まらず、私には合わなかったため既に手放してしまっています。

私が持っていたDimension NDRはレールがTiroxで、座面には滑り止めのCPCか無いバージョンでしたが、このNDRにもカーボンのNACKレールの物や、CPCが付いたバージョンもあり、同じサドルを基にしたサドルのしてはなかなかのバリエーションを誇っています。

使用した事はないですが、AGXというグラベル・シクロクロス向けのモデルや、NDRより更にパッド量を増やした、タイムトライアル用のモデルもある様で、ディメンションの形状が合うなら、どの様なライドフィールドにも対応できるバリエーションがあるのが、プロロゴのディメンションというサドル。

ここまで同じサドルでバリエーションが豊富な物は、他のメーカーでもセライタリアのSLRくらいしか思い浮かびません。

 

デメリット的な事を書けば、サドル幅が多少ありVシェイプという事もあり、高ケイデンスで回す場合には、サドルのサイドが邪魔になるかもしれません。

また、サドルの後方に座った場合、脚の付け根にサドルが当たる感覚が気になるかもしれません。

あとは基本的にフラット目なサドルが好きでない人には、イマイチと思うでしょう。

また滑り止めのCPCが無いノーマルのモデルは、座面がツルツルなので、履いているビブショーツやボトムスの表面がツルツルしていると、滑ってしまいお尻の位置が定まらなくなることがあります。

 

だた、自分としてはポジションを煮詰めなくても、ポン付けでもある程度乗れてしまうので、ある意味懐の深いサドルです。

もちろん徐々にポジションを探りつつ煮詰めて行くことに越したことはありませんが。

 

私がそうであったように、ショートノーズサドルが使いたいけど、スペシャライズドのパワーがしっくりこないという人には是非試してみて欲しいサドルです。

 

 

落車の怪我を少しでも減らしたい。鋼線より強いダイニーマ繊維を使ったビブショーツ。

自転車レースに付き物の落車。

ヒルクライムでは起こる事はほとんどなく、あったとしてもスピードが遅いため怪我の程度は軽度です。

しかし、エンデューロやクリテリウム、もちろんロードレースの場合、スピードが40km/h以上出るのが当たり前。

しかも、集団で走る事もあり他の走者の落車に巻き込まれる事もあり、防ぎ切れない場合もありますよね。

当たり前ですが、落車をすれば車体の損傷だけで無く、自分自身の身体も傷付きます。

これはアマチュアであろうが、ツールドフランスを走る様なトップのプロでも一緒。

プロでも落車をすれば、膝や臀部に擦り傷を負います。

そんな怪我を少しでも軽減するために開発されたのが、ダイニーマという繊維をしたビブショーツ。

ダイニーマはロードレースチームのスポンサーでもあるDSM社が製造している素材で、軽量でありながら防刃性や摩擦耐性に優れた繊維素材で、ダイニーマで作られたロープは鋼線ロープの7倍の強度があるという。

 

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これは落車して、表面の生地が破れてしまっていますが、その下のダイニーマは無傷の状態です。

 

 

そんな生地で作られたビブショーツですが、イタリアのサイクルジャージのメーカーのカステリが逸早く製造しています。


私は2年ほど前にカステリのダイニーマを使ったビブショーツを見つけ買ってみました。


2019年9月の富士チャレンジで落車に巻き込まれて以来、エンデューロへの出場を控えていたのですが、やっぱりエンデューロにも出場したいと思い、落車時のダメージを少しでも減らすため、このダイニーマビブショーツを購入。


物はこれです。

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見た目は普通のビブと変わりません。

パッドはカステリの上位グレードに採用されるPROGETTO X2パッド。

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サイズはSで、重さは195gほど。

 

因みに、同じパッドを使用しているエンデュランスビブショーツの同サイズは169gでしたので、若干ですが重さがあります。

 

ヒルクライムで使うジャージではないので、それほど気になる重さではありませんが。

 

 

ダイマーニが使われているのは、前ももの上部から臀部にかけての部分です。

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その部分はダイニーマの生地と薄手の布の生地の2重構造になっているため若干厚みを感じ、ダイニーマの生地にはザラっとした手触りがあります。

 

その部分も伸縮性があり着用した感触としては、普通のビブショーツとそれほど変わりなく、着心地は悪くはありません。

 

ただ、同じカステリのFree Aero Raceといったレース用ビブショーツほどのしなやかな着心地の良さはないかなぁ。

 

どちらかと言えば、スタンダードグレードのENTRATA シリーズのビブショーツの履き心地に似ています。

やはりダイニーマの部分が若干、突っ張る感じがあるためでしょうか。

 

しかし、走り出してしまえば、そんな事は全く気にならなくなり「Free Aero Raceのビブを着てたっけ!?」と勘違いしてしまうほどで着心地は悪くないです。

(そもそもENTRATAビブショーツも十分に優秀なビブです。)

 

30°程の気温の中、走っても普通のビブと何ら変わらずの着用感で、特に蒸れたりする事も無く走る事が出来ました。

 

 

このプロテクトビブショーツを購入後、3回ほどエンデューロにこれを着用し出場。

現在、幸いながら落車はありません。

そのため、ダイニーマの効果の程は未だ分からないでいます。

まぁしかし、履いていると何となく安心感がありますので、保険というか、レースに出る時の安心材料の一つといったらよいでしょうかね。

 

落車しない事に越した事はありませんし。

 

デメリットといえば、チームジャージのビブを履けないので、チームでレースに出場するときに仲間外れになってしまうことですかね〜。

 


さてこのダイニーマを使ったビブショーツですが、カステリの公式サイトでも売り切れ。

国内や海外の通販サイトでも売り切れてしまっているようです。

他のメーカーでも、ビオレーサーやエチェオンドと言ったメーカーからもダイニーマを使ったビブショーツは発売されていたようですが、こちらも在庫がありません。

 

Wiggleで検索すると、一応この2つのビブショーツがヒットしました。

 

dhb - Aeron Lab XC ビブショーツ

 

 

Castelli (カステリ) - Free Unlimited サイクルビブショーツ


一つはdhb、もう一つはカステリのビブショーツですが、CX、グラベルとオフロードでの耐久性向上を目的とした物になり、オンロードのレース用とはなっていません。

 

また、ダイニーマの生地が表側に見える様な構造のため、デザイン的に気にかかるかもしれませんね。

 

出来ればロード用の物が各メーカーから再販されると良いのですが、落車時の怪我を少しでも減らせる可能性のジャージが欲しいならば、試してみるのも有りかと思います。