金色への道

湘南のロード乗りの徒然

プレミアムバイクインプレッション 2019 試乗記録②

令和元年5月6日に神宮外苑で行われた、プレミアムバイクインプレッションに行き試乗したバイクについて、前回に引き続き書いてゆきます。

 

Cervelo R3 Disc

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これまで乗る機会のなかったブランド、サーベロです。

サーベロブースは非常に人気で、事前予約制を採っていたスペシャライズドとトレックを除けば、1番人が集まっていたように思いました。

乗ってみたのは、オールラウンダーRシリーズのセカンドグレードのR3のディスクモデル。

機械式アルテグラを搭載したバイクで、価格は570,000円。

価格はちょっと高めかなぁ。
他のメーカーから、アルテDi2モデルも買えそうな価格。

乗ってみた感想ですが、しっかりと路面の状態を掴む感じです。

逆にいうと、振動吸収性はそれほど良くない印象。

反応性、振りもまずまず。

感触的には、自分が以前乗っていたジャイアントの旧モデルのTCRアドバンドに似てる。

剛性が高くオールラウンド。
しかし長い距離で脚を残すのが難しいかもなぁ。


この試乗したR3は、変則は非常に良くフロントもリアもディレイラーの調整か完璧でした。

今回乗った機械式コンポネートの試乗車の中では、1番良かったかも。

しかし、ブレーキは鳴りが酷かった。

軽くブレーキをかけただけで、

ブォーーン

という周りもビックリな音鳴りが。

変則が良かっただけに残念。

 

COLNAGO V2-R DISC

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続いては、老舗コルナゴの最軽量モデル V2-R のディスクバージョンです。

 

コンポネートはスラムeTap 11s。

ホイールはZIPP303、タイヤはビットリアのコルサ おそらくチューブラー。

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価格はフレームで国内定価480,000円とのこと。

この試乗車は100万円を超えてそうな車体ですね。


乗った感触ですが…

軽い!

ディスクブレーキの存在を全く感じさせない振りの軽さ。

スルーアクスルの恩恵か、フォーク剛性がしっかりしており、ハンドリングも良し。

フレーム全体も反応がよく非常に扱いやすい。

正に軽量オールラウンダー と言った印象でした。

また、ホイールとタイヤが良い事もあり乗り心地も良し。

まぁ、完全プロ仕様な車体なので、この状態を鵜呑みにしてはいけないかもしれませんね。

 

eTapの恩恵で、ハンドル周りのケーブルがスッキリしてます。

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スラムeTap は自転車に組み込まれた状態では初めて触りましたが、面白いですね。

操作に若干の慣れが必要そうですが、変速はスムーズでした。

でも変速スピードは、シマノの方が上かなぁ。

eTap は僅かに間があるように感じました。

eTap AXSだと、ここが改善されているようなので、機会があれば触ってみたいですねぇ。


COLNAGO V2-R DISC は、マイバイクとして乗ってみたい と思わせてくれる車体でした。

 

 

JAMIS RENEGADE EXPLORE

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今流行りと言われているグラベルロードです。

 

アルミフレームでコンポネートはシマノソラ。

価格は120,000円。


見た目通り、持った感じは重いですが、乗ってみるとそれほど重さを感じませんでした。

アルミのシクロクロスと同じ様な感触です。

機械式のディスクブレーキも違和感はなく、しっかり効きます。

ブレーキキャリパーのブランドは分からなく、グレード的にもそれほど高価な物ではなさそうでしたが、違和感はなかったですね。

 

ハンドルとステムは、リッチー製で剛性も十分。

荒れた道でも抑えが効きそうです。

タイヤもグラベル仕様のクレメン36C。

今回は舗装路しか走れなかったため、その真価は発揮できず。

未舗装路に突入したかったですね〜。


試乗記録は次回も続きます…

 

 

プレミアムバイクインプレッション 2019 神宮外苑 試乗記録①

令和元年5月6日に神宮外苑で行われた、プレミアムバイクインプレッションに行ってきました。

多くの有名メーカーの最新モデルを試乗できるイベントとして、沢山の人で賑わっていました!

イベント開始前に会場に着き並んで、目当てのモデルに試乗しようと思ってましたが、スペシャライズドは全車種、トレックはマドンSLRの午前の部が事前予約で埋まっていて、乗車出来ずでした。

そんな予約、どこでやってたんだよー
って感じですが、仕方ありません。

まぁなんだかんだ頑張り、10車種乗車出来たので満足でした。

イベントの受付後すぐに乗ったのがこちら

FOCUS のIZALCO MAX

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フォーカス初のエアロロードとして、発表され話題になっているイザルコマックス。

アルテグラDI2がインストールされた、定価598,000円のモデル。

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正面からの画像です。

最近のエアロを意識したためモデルは、ヘッドがくびれている物も、多いですが、イザルコマックスは男らしくずん胴です。

 

如何にも剛性がありそうですが、エアロロードとしては、どうなのか気になるところです。

そのためもあるのか、全体的にオールラウンドに使えそうに感じました。

 

ただ、乗り心地があまり良くなく振りが重め。

この辺りはホイールとタイヤの影響もありそう。

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ホイールはフルクラムのレーシングクワトロのディスク版のレーシング400、タイヤはビットリアのザフィーロでした。

乗り心地が悪く感じたのは、カチカチのザフィーロの影響かな…。

 

 

続いては、

RIDLEY FENNIX DISC グライペルゴリラバージョン

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ヘッドのペイントがカッコいいですね!

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こちらは機械式のアルテグラで、価格は334,000円。

フェニックスは以前から乗ってみたいと思っていて、今回初めて試乗できました。

エンデュランス系のカテゴリーに位置するバイクですが、乗り心地はどうでしょう。

エンデュランス感は、いまいちわかりませんでした。

しかし!

思いの外、シャキッとした運動性を感じました。

普通にオールラウンダーとして使えそう。

振りの軽さで言えば、先に試乗したイザルコより良く感じてしまった。

特に悪い点はなく、これはアリだなぁ。


次のバイクは、同じリドレーブースで、

RIDLEY NOAH FAST

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エアロロードの元祖的な存在のノア。

ゴツくて存在感満点。

本当はDISCモデルを試したかったのですが、今回はリムブレーキモデルのみでした。

こちらは機械式アルテグラ組みで価格は476,000円。

 

ノアも初試乗なのでドキドキでした。

 

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ハンドル周りは非常に、スッキリしています。

リムブレーキモデルだと、フロントのブレーキアウターワイヤーが、出ていますが、DISCモデルだと、ワイヤーの露出はなかったはず。

ヘッドも細身ので、最初のイザルコマックスと比べると、エアロロードでもだいぶ印象が違いますね。

 

またボトムブラケットがスレッド式です。

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DISCモデルだと、確か圧入BBなので、所々違いがあるようです。

さて、乗り心地ですが、さすがに進みます。

運動性も十分。振りも軽い。
登りも走れそうな印象です。

気になったのはハンドルです。

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見た目はレーシーで格好良くドロップの握りは良いのですが、ハンドルが専用品なので、後々の微調整は効きません。

この試乗車では、私にとってはサドルとハンドルの落差が大きく、前に突っ込み気味になってしまいました。

最近のエアロロードはハンドル及びステムが専用品となっている物が多いためのため、選択の自由度が低いのが気になるところです。

リドレーブースの担当の方に聞くと、ハンドルのサイズは、購入時に相談できるような事を、言っていましたので、もしノアファストを買う場合は自分のポジションを出した上でお店に相談しないとならないですね。


試乗記録は次回も続きます…

 

 

グロータック GT-Roller M1.1 ファーストインプレッション ③ 負荷とPTZについて

サポートサイクリストとしてグロータック GT-Roller M1.1 を室内の練習で使用しております。

ファーストインプレッションとして、GT-Roller M1.1 についての3回目の記事になります。

前回は、その走行感について書きました。

 

www.maejii.com

 

 

今回は、GT-Roller M1.1の負荷とPTZという機能について書きます。


通常の固定ローラーの場合、絶対的に安定した状態で、かなり強い負荷をかけることが出来るので、パワートレーニングに向いています。

しかし後輪が固定された状態でのペダリングは、実走での荷重移動が加わるペダリングとは乖離を感じる事がしばしばあります。

また、フレームのシートステーに負荷がかかるため、細身のシートステーを持つカーボンフレームでの使用は、あまり好ましいものではありません。

メーカーによっては、固定ローラーでの使用を非推奨としている場合もありますので注意が必要です。

また、特にスプリント的な大きなパワーを出す場合、細身のシートステーを持つカーボンフレームだと、明らかに撓みます。

体重が58kgほどの自分でも、撓みを感じてしまうのだから、体重のある方だと、もっと怖いのではないかと思います。


そこで、この GT-Roller M1.1 のような前輪を外しフロントフォークを固定するタイプのローラーだと、そのような不安は無くなるので、パワートレーニングも安心して可能となります。

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さて、この GT-Roller M1.1 ですが、フライホイールがありません。

そのためか負荷のかかり方は、多少独特な感があります。

GT-Roller M1.1には、3段階の負荷が付いており、負荷が最大の3の場合、PTZ ペダリングテストゾーン という状態になり、時速30km以下だと回すペダリングを意識しないと、上手くクランクが回らなくなります。

これはフライホイールが付いていないため低速だと慣性が働かなくなり、不自然な走行感になってしまうためであり、そこでこの不自然な走行感の状態で、クランクの円運動を意識して脚を回してやることで、ペダリングスキルの向上を狙うというものがPTZになります。


PTZの不自然な負荷は、このフライホイールのない GT-Roller M1.1 の特徴でもあり、この不自然さは、負荷の設定が1と2でも、低速で走行すると僅かながら感じることができます。

GT-Roller M1.1 は自動負荷を追加し、スマートローラー化できるのですが、この独特な負荷のため、ズイフトのような勾配再現を必要とするバーチャルライドには向いていないと、グロータック自身も述べています。

スマートローラー化してみようかとも考えてもいたので、ちょっと残念なところではあります。

ただ、ペダリングスキルの向上を図るには非常に効果的と感じます。

GT-Roller M1.1 で何度か練習したのち、外での実走したときにペダリングの意識が変わっていた事が、自分でも実感できました。


負荷の強さについては、負荷1だと気持ちよくペダルを回す事ができるが、パワートレーニングをするには負荷が足りない

負荷が2だと、しっかりとした負荷がかかり、気持ち良くはペダルを回せませんが、200Wを超えたパワーを継続するには、丁度良い負荷です。

負荷3では30km/h以下だとPTZの有効になり、不自然の走行感になります。
自分の場合、30km/h以上出すには400W以上のパワーが必要で、完全にスプリントレベルになってしまいました。

また、負荷の切り替えスイッチが後輪の近くにあるため、負荷を切り替えるには一度降車しなければならないのが、苦しいところです。

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そこで、このGT-Roller M1.1にはオプションでリモートレバー という乗車したまま負荷を切り替えられる装置を取り付ける事ができます。

また、リモートレバーを使うと負荷の段階を、無負荷状態を含め9段階で調整できるようになるとの事です。

これは早く導入したいですね。

ただ、現段階ではまだ未発売となっていますので発売が待たれます。

 

という訳で、3回に渡り、グロータック GT-Roller M1.1 についてインプレッションを書きました。

GT-Roller M1.1の導入を考えている方の参考になれば幸いです。


最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

by カエレバ